関東戦国史と御館の乱 ~上杉景虎・敗北の歴史的意味とは? (歴史新書y)
関東戦国史と御館の乱 ~上杉景虎・敗北の歴史的意味とは? (歴史新書y) / 感想・レビュー
スー
159御館の乱は何だったのか?どんな影響があったのか?景虎と景勝はどんな人物だったのか謙信は誰を後継者にしようとしてたのか?資料を元に読みといていく。まず景虎の経歴と役割、景勝の性格、長尾為景ー春景ー謙信と続く長尾家の越後の支配者としての不安定さの解説と安定させる為の謙信が出した答え等とても興味深く読めました。謙信は景虎を後継者にしたが北条との同盟決裂で変更せざるをえず景虎の息子を後継者にし景勝を成人するまでの陣代にしようとしていた、しかし謙信の死で景勝への不信と関東を巡る方針の対立が乱の原因だった。
2020/11/27
だまし売りNo
謙信の死後に上杉家を二分した内乱である御館の乱がおきた。謙信の二人の養子の景虎と景勝が対立した。謙信の死の翌日から家臣達は景虎派と景勝派に分かれて言い争いを始めた。現代の組織にも通じるワンマン体制の脆さを物語っている。御館の乱が混乱と激烈を極めた。
2022/04/15
ミスト
史料は参考になったけれど、なんとなく何かが足りなく感じた。新書だから読みやすさ重視なのかも。御館の乱の入門としてはありかも知れない。
2013/10/09
とし
僕がこの周辺をあまり知らないからかもしれないが、内容はかなり良いと思った。上杉謙信が没した後の後継体制――景勝と景虎の継承問題――についての新説なのだが、乃至氏の史料分析と論理展開は多くの点で説得的だった。ただ、導入部分の伊東氏の煽りが余計かなぁ。IFの部分で夢を見すぎで、あれでかえって内容が陳腐なんじゃないかといらん予断を持ってしまった。
2015/02/10
いもせやま
歴史作家伊藤潤氏と在野の歴史家乃至政彦氏の合作。所謂上杉家のお家騒動である「御館の乱」を敗北者側の上杉景虎の視点から捉えた一冊。伊藤潤氏が一~二章で関東戦国史(北条・上杉・武田)を説明し、三章以降で乃至氏の新説を用いた「御館の乱」の意義を説く。上杉謙信が後継者を景勝(甥)景虎(北条からの養子)どちらにしようとしていたかというものは四説あり、①景虎後継者説(現在主流)②景勝後継者説(北条手切れ後の地位向上)③後継者二人説(越後国主=景勝、関東管領=景虎)④後継者不在説(さすがに荒唐無稽)である。
2015/02/02
感想・レビューをもっと見る