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凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩

作家
皆川典久
出版社
洋泉社
発売日
2012-01-31
ISBN
9784862488237
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凹凸を楽しむ 東京「スリバチ」地形散歩 / 感想・レビュー

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アキ

東京の地名には「谷」「田」が多い。スリバチ状の窪地は川の浸食作用で削られた谷である。山の手と呼ばれる都心は洪積台地の東端の武蔵野台地の北を荒川・南を多摩川に挟まれた部分。北から藍染川・小石川・神田川・渋谷川・目黒川・立会川・呑川により上野台・本郷台・豊島台・淀橋台・目黒台・荏原台・久が原台の7つの丘から成る。東京の都市空間を鉄道網や道路網の座標系から、尾根沿いの用水路・動脈、谷筋の河川・静脈の体系で捉えると新鮮な気づきが生まれる。「丘の町」六本木と「谷の町」渋谷。渋谷とは渋谷川と宇田川がY字に交わる場所。

2022/02/16

佐島楓

馴染みの土地、知らない場所、地形ひとつとってもこんな謂われがある。崖があればスリバチ状(窪地)の地形もある。地理学も高校生の頃は苦手にしていたけれど、学ぶ上での楽しさがわかってきた。

2015/10/28

Tui

かつて貧民窟であったことなどをためらう様子もなく述べてしまうあたり、無邪気な方だとお見受けした。他にも、泥深い田圃、明治時代の塵芥捨場、などなど。地質的にも歴史的にも変遷が詳しく述べられており、ジオラマとしての地形への純粋な愛情には満ちている。でも、実際にそこに生活をしている人の姿はまるで無視されたかのように描かれていない。中沢新一の『アースダイバー』をお供に都内を散歩したこともあるが、本著を手に当地を訪れたいと思う気にあまりなれないのは、そのせいか。23区内で不動産をあたる際の参考には、まあなりそう。

2015/11/26

夜の女王

散歩の醍醐味は段差!なので、地形のお勉強。ほぼ行ったことある場所なので、頭の中で地図を再現。分かりやすく、楽しく読めた。すり鉢に3つの法則があるとは、初めて知った(笑)。ここに挙げてあって行ってないのは、碑文谷・幡ヶ谷・田園調布。近いうちに検証に行かねば!

2021/03/13

きゅうり

普段意識はしないけど、大都会東京も自然が作り上げた地形の上に作られてる。台地を削り川が流れ、堆積作用で低地ができる。その上に暮らしてきた。徳川家康がやってきてからの土地利用が現代の街並みを大まかに決定づけた。台地を大名屋敷に、低地は田畑だったところが庶民の家に。それらが現代は病院、大学と商店街、住宅地へと変化していく。土地利用から見える東京の地形。

2017/04/25

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