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完本 情況への発言

完本 情況への発言

完本 情況への発言

作家
吉本隆明
出版社
洋泉社
発売日
2011-11-02
ISBN
9784862488251
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完本 情況への発言 / 感想・レビュー

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袖崎いたる

めっちゃ口の悪い筆。柄谷行人、蓮見重彦、浅田彰、谷沢永一……などのお歴々がめっちゃ悪し様に言われとる。ところがどっこいで竹田青嗣なんかは褒められていたりして。おおむね本書での吉本隆明の偉さは〈自立〉の思想に下支えされている。だけど彼を批判する人たちは権威を嵩に着ている。手探りでやってるおまえの手つきは汗臭くてかなわない、という次第。とくに柄谷行人は目の敵、凄まじく。

2020/02/03

ophiuchi

「状況」の説明がないので背景が分からないものがほとんどだし、あいつは馬鹿だという言葉も多くて、読む気がなくなり、一部だけ読んでギブアップ。

2011/12/19

kuwagata

「試行」で読んだり、洋泉社の新書で出たのを買っていたのに、「完本」とあるのを見て思わず買ってしまった。本としてはダブりまくりだが、あらためて通して読むと、吉本が如何にブレない思想家かという事を大いに復習できた。浅田・蓮實・柄谷を徹底的に叩き罵倒するのを読むのは何時でも楽しい。

2012/01/08

yoyogi kazuo

とにかく言いたい放題に論敵を罵倒しまくっているのが笑える。八十年代の柄谷、蓮実、浅田らは言うに及ばず、七十年代の平岡正明なんて「死ね。いいから死ね。」で片づけられているのに笑った。「試行」は一九九七年で終刊するが、この本の「あとがき」に「日本社会は二〇〇三,四年あたりを境にして違う時代に入った」みたいな興味深い考察が書かれているのだがその後掘り下げられることなく終わったのは残念。吉本がそう感じたのは親子や近親間での殺人などの犯罪が増加しているところからのようだが、もう少しそのへんの話が聞きたかった。

2022/03/28

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