世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽
世界の心霊写真 ~カメラがとらえた幽霊たち、その歴史と真偽 / 感想・レビュー
ブックマスター
再読。図書館より。まずこの本が地元の図書館にあるっていうのが不思議。一回目に読んだ当時は、ただ写真を見て楽しみ解説などは二の次だった気がする。それだけ内容を覚えていなかった。だから新鮮な気分で読めた。事実、トリックで作られたものや人間の錯覚が見せるものが多かったが、やはり数枚は説明し難い代物も。特に、犬を写したはずなのに弟が―しかも分身したかのように写っていたというのは謎。犬はどこへ行ったのか。自分的にはコナン・ドイルが支持していた妖精の写真のエピソードが興味深い。最後の、心霊に対しての国の違いも面白い。
2015/04/23
澤水月
70年代オカルトにどっぷりハマった世代には身悶えするほど懐かしく怖く風情溢れる心霊写真がオールカラーてんこ盛り。コナンドイルも騙された愛らしい妖精、エクトプラズムやキルリアン写真(用語自体が懐かしい!)からデジカメによる写真まで、全てに原著者の懐疑的スタンスから(でも本当は信じたいと見た)の解説と、日本の版元による解説が付されていて2度おいしい。さらに木原浩勝氏の日英心霊写真の受け止められ方の違いの解説が興味深い。確かに中岡俊哉氏により今に綿々と繋がる「呪縛」がある…でも頭に包丁ブッ刺さった写真は怖かった
2012/08/07
梟をめぐる読書
悪戯に恐怖心を煽るものばかりではなく、エクトプラズム、コティングレーの妖精、キルリアンなど、心霊史的に重要とされる写真も網羅されているので資料用としても◎。…と油断していると普通に怖いのもあり、やはり読後はどうしようもなく「見てはいけないものを見てしまった」気分に。掲載されている写真の多くは巻末コメンタリーのなかで「意図的なトリック」か「二重露光」によって説明可能とされているが、唯一その手の解説を放棄された「未来を写した3つの残像」の怖さだけはガチ。カメラによって映し出された、もうひとつの西洋オカルト史。
2012/08/29
砂糖と塩
期待以上の色々な写真にワクワク。1800年代に撮られた有名どころから、ネット上にアップされたものまで、幅広く網羅されており、ちょっとした異界旅行気分です。宗教観の違いなのか、キリスト像やマリア像が浮かんで見える写真にも結構なページを割いている点が興味深いです。 懐疑派の意見を多めに解説文へ入れてるところもいいですね。推理小説ファンとしては、不気味な代物に合理的な説明を付ける瞬間が一番好きなもので…。とはいえ入れる本棚は、迷った結果『ノンフィクション・雑学』の方にしておきました。
2012/09/06
tow
もうすっかり大人なので、写真が怖いということはなかった。むしろ、解説や解読に興味津々。面白かった。心霊写真は「証明」が難しいのだ(笑)
2019/06/21
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