ジェラールとジャック 1 (新装版) (スーパービーボーイコミックス)
ジェラールとジャック 1 (新装版) (スーパービーボーイコミックス) / 感想・レビュー
またたび
再読 フランス革命前後の時代。身売りされた元貴族のジャックと金持ちの平民ジェラールのお話。思いっきりBLだし、よしながさんの描かれる貴族ファッションがステキなのも魅力だが、人間の愚かさや罪深さ、宗教の矛盾などが描かれ、人の生き方を問う作品だと感じる。一巻は二人の出会いやジェラールの過去を振り返る。心に残る作品。
2013/12/02
koi
初よしながさん。平民ジェラールx男娼に身売りされた伯爵ジャック、舞台は革命前後のフランス。初客で泣きじゃくるジャックの体を無理やり開き暴言を浴びせたり、屋敷でも男娼を囲うジェラールにやや苦手意識を抱いたが、彼の妻との過去を知ると切ない。当時の貴族はそうだろうが貞操観念がなさすぎるし、妻として母として身勝手すぎるナタリーと、自分の妻の葬儀後に愛人ナタリーと寝ようとするラウルには嫌悪感しか湧かない。その中で純粋な愛を貫こうとして多くを失ったジェラール。真っ直ぐなジャックが今後どう彼と関わっていくのか楽しみ。
2014/05/07
ゆか
再読。これはBL以前に親子と夫婦の愛、家族愛だ!歪んだ結婚生活の中、娘を失い深く悲しみ、それは妻のあまりにも自分勝手な理由で強引に奪われたものだと知るジェラール。今までの愛情を憎しみに変え、真実を知りながらも『娘』に会いに行き弱りきった彼女に「父様だよ」と声をかけるシーンは切なすぎます…。ジェラールとジャックの日常シーンで寝転けてるジャックに焦って生存確認するジェラールの行動が良いです、ジェラールはジャックのことを自分の子供に重ねていたのかもと思うと何気ないシーンなのにジーンと来ます。
2015/05/17
ささこ
娼館に売られた貴族と、小説家の恋
2019/09/05
coco
何度よんでもいい本。お互いの立場が反対なのだよね、親と子という。それで人を好きになること、というのがとても丁寧に描かれていると思う。似ている2人。ジェラールの若い頃をジャックは知らないけど、まるで追体験しているかのよう。レミゼの、a heart full of loveと、そのリプライズのような感じ。
2014/08/01
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