MO’SOME STING (ゼロコミックス)
MO’SOME STING (ゼロコミックス) / 感想・レビュー
匠
強気な女子高生をある理由から匿う話を根底に、暴力に満ち満ちた物語。少し前のVシネマとかバイオレンス映画を観たような感覚。中盤まであまり引き込まれず遠巻きに読んでる感じだったのだけど、後半にいくにしたがって面白くなっていた。まずとにかくキャラ作りが秀でてる。登場人物の名前も田貫(タヌキ)、浅黄(サギ)、狐文(キツネ)、射立(イタチ)、久末(クマ)など動物に例えているだけでなく、その性格と風貌まで雰囲気出ているのが楽しかった。で、テーマは意外に哲学的で「生きる意味」・・これで合ってるよね?たぶん。
2013/04/22
exsoy
十和子ちゃん男前!! ヤマシタさんの描く女性は総じて強いよね…
2012/12/01
またたび
ヤマシタさんの描く暴力的な内面とサラッとしたストーリー、誰かと誰かがくっつくわけでもなく、曖昧だけど絆みたいなものは感じる。とてもヤマシタさんらしい作品だなと思った。十和子がまっすぐでステキ!
2014/10/24
ヒロ@いつも心に太陽を!
いい歳したオトナたちが雁首そろえて年下の女子高生に生きる意味聞くってどうなの(-Д-*)?ダメ男ばっかりだなー、特に田貫。彼を目の前にしたら私も射立と同じように笑顔で「嫌い」というに違いない。十和子ちゃん、強いな。ほんとはすっごい怖いくせに、やることなすこと男前w「心だけは暴力に屈しない」いいねー!この台詞にすっかり落ちた狐文は可愛い。そして浅黄さんはなんだかんだと姪っこの十和子が可愛くて仕方ないとことか好き。で、やっぱり田貫だけは好きになれなかった。
2012/04/29
koi
ある事件に巻き込まれた女子高生・十和子とそれに関わる裏社会の人間達の話。痛みで生を実感する自殺志願者のマゾヒストや、好きな人のものを壊したいサディスト等、個性豊かなキャラそれぞれの視点で物語が進む。「死にたがってる奴は人間じゃない」、「怖いのは生きてる証拠よ、くそったれ」など十和子の言葉が印象的で、「生」への強烈なメッセージを伝えてくれる爽快でクールな作品。生きるのに一番必要なものの答えは陳腐に聞こえるかもだけど、真理だと思う。歪んだ形のヤツもいるけど、やっぱり愛は生の原動力だ。狐文のヲタメールに噴いたw
2013/09/19
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