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切除されて (ヴィレッジブックス N キ 2-1)

切除されて (ヴィレッジブックス N キ 2-1)

切除されて (ヴィレッジブックス N キ 2-1)

作家
キャディ
松本百合子
出版社
ヴィレッジブックス
発売日
2008-10-20
ISBN
9784863320895
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切除されて (ヴィレッジブックス N キ 2-1) / 感想・レビュー

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YM

女子割礼という言葉、行為を初めて知った。しかも現在進行形で、年に200万人近い少女が犠牲になっているらしい。理由は古くからの慣習、七五三のように当たり前に行なわれている。決して宗教的なものではない。二千年も前からじっくりと都合よく作り上げられた男性優位主義。だから女子割礼は通過点だ。13歳で結婚させられ、異国に移り住み、始まる生活は目をつぶりたくなるような軟禁状態。しがらみにがんじがらめで逃げられない。著者のように気付いて、抵抗できる人は本当に少数だ。もっと多くの人に事実を知ってもらいたい。

2015/01/16

annzuhime

島外の図書館から取り寄せ。セネガル生まれのキャディは7歳で性器を剃刀で切除された。13歳で見知らぬ男と強制結婚。15歳で異国に連れて行かれ、家庭内強姦に多産。性器切除に伴う性交時の激痛。出産時の裂傷による大量出血。女性器の切除は宗教でもなく、ただのその土地の慣習。少女たちは何も教えられず突然切除される。そしてそのことを疑問に思ってはいけない。男尊女卑の世界。女性が学ぶことを知ることを否定する世界。その世界に自らの辛い過去を公にすることで戦い続けるキャディ。悪しき慣習がなくなるためにも、私たちは知るべきだ。

2020/11/02

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

7歳の時に女性器を切り取られたセネガルの女性が、13歳ですごい年上の男性の1番目の妻となり、その横暴で暴力的な夫との離婚を果たすノンフィクション。性器を切り取る事で、あたかも去勢された家畜のように従順な女性になる、との風習から始まる呪い。夫に従い夫の指示以外はしてはいけないという呪い。移住したパリで子供手当目当てに次々子供を産まなくてはいけないという家畜そのものの生活。主人公が正式な手続きで離婚できたのは、フランス語ができたから。母国語しか知らない妻たちは今もこの様な生活なのだろうか。

2022/01/26

鬼灯の金魚草

いたいけな女の子の性器を剃刀で麻酔も無しに切って、その後大人になるずっと前に結婚させられ、苦痛でしかない性交の末に出産時に大変なリスクを伴い、挙句の果てに搾取されるなんて、本当に女性の人権はどこにあるの?オトコって狡い。よってたかってくっだらない事いちいち要求して何が女は子ども産む道具だ!ふざけんな、こないだのインドの話でもそうだけど、なんで女の子が犠牲にならなきゃいけないんだ。そう、やぱり教育が必要なんだ。

2017/05/05

たまきら

人のお国の文化に口を出すのはイヤなほうです。特に食べ物系や、宗教系。とはいえ、この風習はもう洒落になりません。同胞である女性への虐待です。女子は不浄で性欲に負ける動物だ→性欲の源のクリトリスを全部取っちゃえば興味を持たないだろう!というこの思考にあ然。そうですよ~おちんちんの皮を切る割礼とはわけが違うんですよ!しかも不衛生なことが多く死亡例も!13歳の女子を強制的に結婚させる仕組みにもあ然。女性を幼いうちからコミュニティ全体でしばりつけ、その知性もなにもかもおさえつけて子供を産むためだけの道具にするとは!

2016/01/12

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