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短篇集

短篇集

短篇集

作家
クラフト・エヴィング商會
石川美南
戌井昭人
円城塔
小川洋子
Comes in a Box
栗田有起
小池昌代
柴崎友香
柴田元幸
出版社
ヴィレッジブックス
発売日
2010-04-20
ISBN
9784863322400
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短篇集 / 感想・レビュー

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風眠

『モンキービジネス』編集者であり、翻訳家・柴田元幸が選者の短篇集。ブックデザインはクラフト・エヴィング商會、雰囲気のある作風の作家陣。隅から隅までお洒落しかない隙のなさ。こんな事を言ってはおこがましいけれど、私と柴田元幸さんは、絶対に気が合う!少なくとも好みの系統は似てるはず!と確信してしまうくらい、好きな要素しかない。アンソロジーで「全部好きです!」と言い切れる一冊は、私の中ではこの『短篇集』だけだ(今のところは)。眠れなくて、少し心細い真夜中。静かに降り続ける、肌寒い雨の午後。きっと私はこの本を開く。

2018/05/25

seri

箱の中には何が入っている?宝物、ガラクタ。闇、光、過去、未来。他人、自分。知識が、思いが、そして物語が。いろんな物を詰め込んで時や空間を渡るその姿は本に似ている。この本もそんな不思議な箱のひとつ。箱の不思議、狂気の植木鉢、箱の恐怖、物語の欠片。光のきざし、賢い箱の記憶、夜の人形劇、美と無を知って歩く道、創造者に囁く言葉。奏でる旋律は時に辛く、時に甘く。この不思議な印象を言葉にしようとすると印象が儚く消えてしまう。そんな不完全なバランスで成り立つ9編。合うものも合わないものも、すべからく味わい深い。

2014/03/12

Eee

なんとも言えない世界観です。初読みの方も多く、独特な世界観が集約された短篇集です。トリの小川洋子さんの作品は、とてもよかったです。無垢な心をもつ少年の昔のお話。生について死についてこんなにも素敵な作品になるのは、やはり小川洋子さんだからでしょう。

2016/11/26

あつひめ

アンソロジーの楽しみは、普段手にしない作品に出会えることと、それぞれの作品の色調や音色が書き手によって少しずつ違う事かな。今回も初めましての作家さんが4名。このちょっとフツーじゃない作品集(ファンの方には申し訳ない)は、表通りではなく、裏道のような一癖も二癖もありそうなものばかり。でも・・・それがまたおいしいんだなぁ~・・・と呟きたくなる。クラフト・エヴィング商會の視覚にも訴える作品。気に入りました。小川さんも期待を裏切らず淡々と・・・と言う感じで。どの作品も癖になりそうな作品です。

2010/10/04

たー

クラフト・エヴィング商會と小川洋子の作品が良かった。

2012/06/16

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