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つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)

つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)

つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1)

作家
木下龍也
出版社
書肆侃侃房
発売日
2013-05-25
ISBN
9784863851115
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つむじ風、ここにあります (新鋭短歌シリーズ1) / 感想・レビュー

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榊原 香織

”天気図の西の方だけ晴れているおそらく君がいるのだろうな” ”本屋っていつも静かに消えるよね死期を悟った猫みたいにさ” 町の本屋が危機です。  作者B型かな。 現代若手短歌

2021/07/10

コットン

どこかおちゃめで不条理な感覚が好き。例えば:B型の不足を叫ぶ青年が血のいれものとして僕を見る / 「千円になります」と言い千円になってしまったレジ係員 / 電気つける派?つけない派?もしかしてあなた自身が発光する派?

2017/12/05

夜長月🌙@新潮部

木下さんの短歌はとにかく発想力が豊か。とっぴすぎないのですが普通に思いつけるものでもありません。「全部屋の全室外機稼働してこのアパート発進しない」「手がかりはくたびれ具合だけだったビニール傘のひとつに触れる」「雨のなか傘をささないあの人の前世はきっと砂漠だったでしょうね」「生前は無名であった鶏がからあげクンとして蘇る」「カレンダーめくり忘れていたぼくが二秒で終わらせる五・六月」。こんな作品を詠みたい。

2018/07/30

水色系

何が素晴らしいって、その発想よ。天才だ。ちょっと視点を変えると、見えていなかったものが見えてくる。天才の特に好きな短歌は以下。P20 B型の不足を叫ぶ青年が血のいれものとして僕を見る/P39 包丁を買う若者の顔付きをちゃんと覚えておくレジ係/P64 カレンダーめくり忘れていたぼくが二秒で終わらせる五、六月

2023/02/05

annzuhime

島外の図書館から取り寄せ。すぐそばにある風景だったり、ここではないあそこだったり、どこにもない場所だったり。でもどこも見えるような歌。佐藤さんへの愛憎がすごい笑。戦争や命についての歌はやっぱり響く。31字。その31字で語られる命の脆さと儚さと危うさ。31字のその先は果てしない。

2022/10/21

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