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サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16)

作家
岡野大嗣
出版社
書肆侃侃房
発売日
2014-12-15
ISBN
9784863851665
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サイレンと犀 (新鋭短歌シリーズ16) / 感想・レビュー

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コットン

今を生きる人の普通の情景をさらりと描く岡野さんの歌が好きだ!「申し込み規約に何か書いてある書いてある書いてあ 同意する」「脳みそがあってよかった電源がなくなっても好きな曲を鳴らせる」「散髪の帰りの道で会う風が風の中ではいちばん好きだ」「おちゃわんはひだりおはしはみぎぼくとやくそくだよと言うしまじろう」

2017/06/25

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

「死にたいが、生きたい」という帯に惹かれて。なぜなら、その気持ち、とてもわかるから。それを歌にしたものがあり、お気に入り。(コメント欄で紹介)共感したり、ハッとしたり、クスッとしたり、しみじみしたり、「ふむふむ」とうなずいたり。割とブラックユーモアを含んだものや、生々しいものもあったが、日常のふとした瞬間を切り取ったものや、郷愁を感じさせるものもあり、その対比が絶妙。この人も音楽が大好きということで、かなり親近感が湧いた。私もまた短歌を読みたくなってきた。タイトルと装丁も好き。

2017/12/12

アマニョッキ

サイレンと犀、silent sigh、どちらもこの歌集のタイトルとしてとてもふさわしい気がする。にぎやかでキッチュだったり、消えゆきそうなため息だったり。varietyに富んだ歌たちが並んでいるが、どの歌もするりと心に落ちる。「友達の遺品のメガネに付いていた指紋を癖で拭いてしまった」「ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ」「傘袋の先に溜まった雨水と僕の精子の行き先のこと」ああ、この感じ好きなやつだ。永遠に読んでいたいやつだ。

2017/12/19

kaizen@名古屋de朝活読書会

岡野大嗣 短歌 マーブルの水ヨーヨーが地を叩く世界が消えるときは一瞬 くもりのちあめのちくもりくちべにをひく母さんのてつきはきらい 雨やみに遊具からの血の香りしてほんものの血のにおいに混じる 先生と弁当食べる校庭のレジャーシートの海はまぶしい 象印マホービンから美しい世界の果ての波のさざめき 豆腐屋の湯気がここまでやってきて狛犬ちょっといい顔している 抜けるほど青い空って絶望と希望を足して2で割った色? 返歌 目覚むほど橙色は願望と羨望掛けて平方根出す

2016/12/14

良かったです。はっとする歌がたくさんありました。読む度に、心に飛び込んでくる歌は変わりそうな気がします。生きづらくなったら、何度でも開きたい作品です。絵も可愛い。

2016/01/03

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