ユメノユモレスク
ユメノユモレスク / 感想・レビュー
HANA
夢野久作が語る恋物語四編を収録。とはいえ著者らしく一捻りも二捻りもしているけど。それぞれの作品の扉絵が杉本一文やアルフォンス・イノウエと非常に豪華で。収録作を恋物語の観点から読み直すという試みは、また新たな視点を与えてくれる。「瓶詰地獄」とかは、初めからそちらの方で読んでたわけであるけど。それぞれの作品を再読して思ったことは、著者の描く少女像の素晴らしさ。各作品違った形ながら、どれも非常に魅力的に描かれている。後、自分ならここに「氷の涯」も入れるな、とかも想像しながら読んだ。これも短編集の楽しみかな。
2016/05/01
sora
初めてです。表装と作者名と題名で勝手に想像して、手にしたのですが、中をみてびっくりしました。予想外とはこのことです。
2016/05/26
aria
旧字体漢字で歴史的仮名遣い、この雰囲気嫌いじゃないです~寧ろ好き… 普段はさささ~っと読破出来るのに、この旧字体は何と読むんだ…!と前後の文章から推測する為に つい手と目を留めて読み進めるのが何と楽しいことたのしいこと。 又讀みたい!!
2019/10/31
rinakko
「ココナツトの實」のみ初読だった。好きな話。
2016/04/30
氷沼
旧字を用いた文体で、「死後の戀」「押繪の奇蹟」「ココナツトの實」「瓶詰地獄」の四編に、四人の作家が挿絵...というか各作品の表紙だけ...をいれ、『恋』というコンセプトで編んだ一冊。全て既読だが、どれもが一級品なのでとても楽しめた。幻想的であり狂気も孕む久作流の恋愛譚、やはり素晴らしかった。
2019/02/18
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