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あひる

あひる

あひる

作家
今村夏子
出版社
書肆侃侃房
発売日
2016-11-18
ISBN
9784863852419
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あひる / 感想・レビュー

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starbro

読メの皆様の登録が多いので、図書館に予約してようやく読めました。今村夏子、初読です。先日、芥川賞物語を読んだので、表題作『あひる』が芥川賞候補だったことに気付きました。若い作家ながら昭和の匂いのぷんぷんする短編集。第155回の芥川賞受賞作『コンビニ人間』に比べるとインパクトに欠けますが、独特の世界観で才能を感じさせます。個人的には『あひる』よりも『森の兄弟』の方が好みです。

2017/02/26

ダヴィンチで見てから気になっていた小説です。収録されている3作『あひる』『おばあちゃんの家』『森の兄弟』どれも特徴があって、インパクト大です。どの話も、何回か読まないと本当の意図が理解出来なさそうな、不気味で、その不気味さをつまびらかにするというわけでもなく、どこか哲学的な内容でした。『あひる』ののりたまが可愛かったです。

2017/02/19

しんごろ

表題作を含む3編からなる短篇集!ページ数が少ないし、優しい文章で読みやすく、ありふれた日常と子供をキーワードにあっという間に読了できます(^^)どの作品も面白かったです。『あひる』はチクチクとなんか刺された気分にさせられますが、不思議な心地よさ?そんな感じにさせられ、『おばあちゃんの家』は何かを考えさせられ、『森の兄妹』は母の優しさをすごく感じました。『森の兄妹』が3編の中では1番好きですね(^^)この本は後から、じわじわっと余韻に浸れる面白さです(^^)

2016/11/27

酔拳

太宰修賞を「こちらあみ子」でとられてから、注目していたのたが、なかなか「こちらあみ子」は読まずじまいであった。今回、「あひる」を読んで、短い小説であるが、こっそりとした、風刺がはいっていて、考えさせられる小説だった。 「おばあさん家」も、小さい頃を思い出させる、小説だった。 今度は「こちらあみ子」も読んでみたい。

2017/05/24

抹茶モナカ

日常の中の不穏な気配。救いがちらりと感じられるようで、やはり、危ういような。標題作『あひる』は芥川賞候補作らしい。この若い作家の醸し出す日常と、その不穏さ。『こちらあみ子』も、歪なものを描いた小説だったけど、その危ういものを造形する手腕は、今後、どう展開されるのか、期待してしまう。読者に違和感を持たせるような小説を、このサイズのもので幾つか、描いて欲しい。

2017/05/08

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