短歌ムック ねむらない樹vol.2
短歌ムック ねむらない樹vol.2 / 感想・レビュー
ぐうぐう
創刊号に掲載された「ニューウェーブ30年」のシンポジウムは、疑問が残る部分が多かったので、この2号に「ニューウェーブ再考」の特集が組まれていることは、俺と同じような受け止め方をした読者が多かったということなのだろう。とはいえ、このフォローの特集を読んでもなお、ニューウェーブがよくわからない(笑)。「俳句と短歌」と題された座談会からもわかるように、短歌からの心地よい越境が、このMOOKの好感だ。印象に残ったのは、杉谷麻衣。「遠からず夢の可視化の叶う日がくるから淋しくなるね言葉は」
2019/07/28
かふ
創刊号が面白く刺激も受けたので第2号も図書館で借りた。現代短歌とのギャップを感じてしまうので、それを埋めるためでもあったのだが、参考になる。ただ作品よりも対談とかを中心に読む感じである。作品の良さはあまりわからないです。一番良かったのは「第1回 笹井宏之賞」の大賞 柴田葵「母の愛、僕のラブ」。連作短歌でストーリー性がある。一首でわかるより、こういうテーマ性がある連作短歌の方がよく読めるのかもしれない。https://note.com/aoyadokari/n/n64f79d79af25
2022/11/13
Timothy
注目は前号に引き続き取り上げられた「ニューウェーブ」の話。そもそも短歌に疎く四歌人の中でほぼ穂村弘しか知らないくらいの私には、対談中の説明を読んでもなおニューウェーブの何たるかが今一つ分からないままなのだが、創刊号における「女性はいないのか」という話の展開には引っ掛かっていたので、それが次号でこうして主題になったのが納得のような、嬉しい驚きのような。このこともあり、創刊号から順に読み進めることにしてよかったと思う一方で、多くの掲載短歌と鑑賞時の季節感が合わないのが惜しかった(本書は2019年2月刊行)。
2022/04/20
かりん
5:《vol.2も読みごたえ抜群で初心者にも読みやすい。》短歌における私性の話が興味深かった。きみの書くきみの名前は書き順がすこしちがっている秋の花/阿波野巧也、バスケ部で年中ジャージの遠藤さんはいつも数式をシャッと解いている/小川窓子、歩行者を数えるバイトの青年が我をぴったり一人とみなす/近江瞬、まるで溺れそうな真夜中 噓をつくときのあなたの息継ぎ、きれい/杉谷麻衣、この街のエキストラだと自覚してすこし背すじを伸ばして歩く/西村曜、
2019/05/29
あや
笹井宏之賞の柴田葵さんの作品、とても好きです。ニューウェーブ再考の水原紫苑さんの文章がとても良かったです。東直子さん林あまりさん対談も楽しかったです。
2019/06/21
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