アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46)
アーのようなカー (新鋭短歌シリーズ46) / 感想・レビュー
水色系
『生活フォーエバー(ファースト・ウォー)』からの流れ。いつもの日常が急に新鮮になるようで。今度『生活フォーエバー』が手元にくるのが待ち遠しい!以下引用→口づけの最初の記憶が膝だった浴室のなか湿ってる膝(P7)/改札を通るときだけ鳴く鳥を誰もが一羽手懐けている(P11)/ぼくたちの関係に名を付けるなら無題と付けて大事にしよう(P74)/真夜中の川の水面に流れいく電車のひかり字幕のように(P85)
2024/09/10
チェアー
人について描く短歌が多いなか、この作者の歌は少し人から距離を置いているように感じる。でも冷たいわけじゃない。普通はこんなふうに見えますね、でもこの角度から見たらこんなふうに見えるんですよ、という感じ。不思議な距離感が持ち味なのかな。
2019/07/27
mer
日常の隙間にひっそり存在する些細な出来事を主役にしてしまう素敵な歌がたくさん収録されている。凝った言葉を使うよりも素朴な言葉のほうがすとんと心に収まる感じがして心地よい。
2021/01/07
qoop
日常を優しく写しつつ、人力の及ばない生死の道理を冷静に詠む。峻厳なものに取り巻かれているからこそ日々の暮らしの尊さが感じられる…そんな意図が伝わってくるかのような歌集。風変わりなタイトルと表紙に惹かれて読んだが、正解だった。/路上にはネギが一本落ちていて冬の尊さとして立て掛ける/もう替えがきかぬ物のひとつとして母の手書きのかるた予備札/ハムスターの棺桶だったティッシュ箱今頃溶けている春の土手/出来立ての口紅きっとほやほやと土から出てきたミミズの温度/天国にはもういけないが町田リス園というところがあるらしい
2019/11/05
🐟🦒
生活フォーエバーの代替登録
2023/05/09
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