短歌ムック ねむらない樹 vol.3
短歌ムック ねむらない樹 vol.3 / 感想・レビュー
かふ
特集「映画と短歌」は歌人が映画を観に行って感想を言ってもそれほど面白いとは思わない。むしろそれを短歌にして並べるとか。感想のあとに短歌というのはあったのだが。そういう歌をもっと紹介して欲しかった。特集「短歌の言葉と出会ったとき」 むしろこっちの特集の方が初心者には面白い。歌人(歌人でない人もいるが)どのへんから短歌にのめり込んだのかという話は興味深いのだ。それぞれの歌人の出自が伺える。特集とは関係ないが、土岐友浩「学生短歌からはじまった③」は大学の歌会で出会った友人のエピソード。幻の歌人みたいだな。
2022/11/26
かりん
4:《今回も盛りだくさん。》木下龍也さん「距離が生まれるから定型が好き」。渡部泰明さんの「恋の和歌は基本的に失恋を詠むもの」だが、間接的にいろいろ詠める話も面白い。旧姓をランチタイムに明かし合う私は黒江私は光田(田中有芽子)、三基あるエレベーターがばかだからみんなして迎えに来てしまう(山階基)、心には形がかたちがなくて容れ物のかたちをそれと思ってしまう、生きてくれ そして生きててよかったと生きてるうちに気づいてくれよ(尼崎武)、傘をさす一瞬ひとはうつむいて雪にあかるき街へ出てゆく(藪内亮輔)P
2019/09/23
yumicomachi
書肆侃侃房の短歌ムック第三弾。2019年8月1日発行。私は真面目なので雑誌やムックも1ページめから順番に読む。丁寧に読む。隅々まで読む。……真面目というよりちょっとこわい人かもしれない。この本はそういう読み方をするととても時間がかかる。ぎゅっと凝縮された熱量の高い記事が詰め込まれているから。特集「映画と短歌」が特に面白かった。また、連載「学生短歌会からはじまった③」が眩しく切なかった。半年かけて楽しく読めるのだから、定価1300円+税はコスパとしては良いのではないだろうか。2020年2月には第4弾が出る。
2020/01/27
ねこ村
2020年1冊目というよりは2019年のラストって感じ。なんでこんなに読みとおせるのか謎(褒めてる)。2019年は3冊も読んだ『ねむらない樹』。短歌界隈の萌芽と挑戦に拍手だ。つぎは投稿したいな。
2020/01/01
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