談志の落語 九 (静山社文庫 C た 1-9)
談志の落語 九 (静山社文庫 C た 1-9) / 感想・レビュー
おさむ
シリーズ完。計108席の落語、改めて、いまの基準で読むと、差別語や不快語だらけです。でも、弟子の談春がこないだ言ってたけど、寄席は「治外法権」だから良い。なんだか言いたいことも言いづらくなっちゃった現代日本。そんな暗雲を気持ちよく吹き飛ばしてくれる落語。家元も書いてます。「落語は人生のありとあらゆる空間ともいうべきものが詰まっている。世の中のどんな状況、状態も、落語の中の言葉、行動、フレーズがもうとっくに喋っているのだ」「所詮、人間こんな所だ。生意気言っても与太郎にゃあ、敵わねぇよ‥‥」。お粗末様でした。
2019/02/11
やまねっと
このシリーズも最後。長かったが、全シリーズ一年で読めて良かった。 万金丹と転失気、目黒の秋刀魚、化け物使いを面白く読んだ。 シカゴギャング興亡史はまあこんなもんだろうという感じでした。 談志の落語はもう聴けないが、こうして本人の手で活字として遺してくれたのは非常にありがたいことだ。シリーズ通じて活字のリズムが良くて、読みやすかった。
2019/12/15
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