ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 3-2 (ハリー・ポッター文庫)
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 3-2 (ハリー・ポッター文庫) / 感想・レビュー
びす男
また騙された!上巻の感想で新たな敵を「シリウス・ブラック」と名指ししたが、ものの見事に覆ってしまった■敵が味方になり、味方が敵になる――。登場人物たちの懐の深さ、背負っている歴史の重さよ、児童文学とは思えぬ精巧な作りだ。魔法だから何でもアリと言えばそれまでだが、巧みに複線を回収し続けるローリングに、ただただ感心するしかない■驚いたことにシリーズはまだまだ中盤。自分はこの巻あたりで脱落したので、4巻以降はタイトルすらおぼつかない。しめしめ、今年は楽しい夏が過ごせそうだ。
2018/07/20
Willie the Wildcat
迷信や先入観に惑わされない信頼と信念。吸魂鬼が、シリウスから魂を吸い取れなかった理由。一方、対称軸のピーターが示す心の隙。誰しもが持つ心の弱さの一端。興味深いのがスネイプ。「叫びの部屋」で示した”スジ”に、根底の人柄と心に負った傷を感じる。ハリーの守護霊の件も、技以上に心の成長という印象。シリウスの手紙が粋だなぁ。無論、ハリーの初恋の行方も楽しみ?!(笑)蛇足だが、どうしても消えない”邪推”がネビル。「忍びの地図」・・・、4人目?解き明かされていない因縁がまだまだあるんだろうなぁ。
2015/09/09
MATHILDA&LEON
後半に入り、怒濤の展開。両親を殺した人が現れ、悲しみと憎しみの心でいっぱいになる主人公ハリーの気持ちは如何許りか。でもそこで闇に引きずり込まれることなく真っ直ぐな心を持ち続けているのは、彼自身が強いからというよりも、ロンやハーマイオニーという親友が常に彼を元気づけてくれているから。友達という存在は何よりも重要で、私も多く助けられてきた。今作品ではハリーの父と仲間たちが、同期のスネイプ先生に軽い「いたずら」を仕掛ける話が出てくる。悪意のないものこそが1番人を傷つける。このエピソードは深く深く考えさせられた。
2016/01/20
みなみ
「愛する人が死んだとき、その人は永久に我々のそばを離れると、そう思うかね?大変な状況にあるとき、いつにも増して鮮明に、その人たちのことを思い出しはせんかね?きみの父君は、きみの中に生きておられるのじゃ」というダンブルドアの言葉が心に響く。名付け親のことを知ってダーズリー一家のもとに帰らなくてすむと想像するハリーの幸せを願わずにはいられない。
2023/08/19
まいん
ハーマイオニーがマクゴナガル先生に箒を告げ口した直前〜最後まで。映画の感想になっちゃうんですけど、狼人間にハリーたち3人が襲われそうになったとき、スネイプ先生が3人をちゃんと守ろうとしているんですよ。あそこのシーンはスネイプ先生の見どころです。ハリーを憎んでいても先生として、リリーを愛している者としての使命感があそこで出まくってて素晴らしい演技です✨原作ではそのときスネイプは気絶してましたからね…(笑)シリウスがスネイプの顔面を天井にごりごりするところ好きです。アズカバンは原作の中でも1番好きと言える本な
2020/03/07
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