じいちゃんの鉄工所
じいちゃんの鉄工所 / 感想・レビュー
☆よいこ
ショートショートの名手、田丸雅智の連作短編。マサくんのじいちゃんは瀬戸内海に面した三津の町で小池機械鉄鋼という鉄工所をしている。じいちゃんは天才発明家▽[アームくん]人の片腕の形をした人工生物[アシュラジャケット]首の上から伸びた新しい手は力持ち。隣の子を持ち上げる[窓のクモ]ヒビに見えるが…[家庭の温度]発電[ウォータークラフト]水ねんど[空中ブランコ都市]お引越し[バラの肉]プロポーズ[橋の下]海の下へ[星みかん]食べ過ぎると手が光る[顔出しパネル]その人物になれる▽楽しいSF短編集。2016年刊
2023/12/09
あじ
ショートショートの若手注目作家、田丸さんが手掛けた児童書。天才発明家のおじいちゃんが世のため人のため、夢と希望を託した発明品を孫に披露します。その数10点。特に「バラの肉」「星みかん」「顔出しパネル」が良かった。内容をお伝え出来ないのが残念!子供たちがショートショートの洗礼を受けるのに相応しい作品集かと。これまで読んだ田丸作品の中で、本作が一番のお気に入りになりました。【対象は小学校中学年以上から】
2017/01/16
ちぃ
こんなおじいちゃんとおばあちゃんだったら素敵だな。
2017/02/27
nobue
じいちゃんの発明品に関するショートショート。本を開くまで児童書と知らなかった。文字が大きい、漢字すべてにルビが振っている、老眼の私に優しい!!!それはそうと、じいちゃんが発明した助手ロボットのアームくんが賢くてかわいい。「アームくん」「家庭の温度」「バラの肉」「星みかん」が特に好き。
2022/11/17
読書国の仮住まい
目の前には瀬戸内海が広がる三津という町。 ここでマサのおじいちゃんは鉄工所を構えている。 興味が湧いて来れば自らいろんなものを作ってしまう発明家だ。 人の片腕と同じような形をしたアームくん。 着ると腕がもう一本増えるアシュラジャケット。 二つの家庭の熱の温度差で発電する装置。 粘土のように捏ねられる粘水。 町そのものを宙に浮かせる空中ブランコ都市。 橋の下マンション。 時空を超えて誰かに乗り移れる顔出しパネル。 各話の間に窓に巣を張る蜘蛛、暗闇で光る星みかん、薔薇の花みたいに咲く肉のエピソードが挟まる。
2023/04/26
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