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キズナキス

キズナキス

キズナキス

作家
梨屋アリエ
出版社
静山社
発売日
2017-11-15
ISBN
9784863893986
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キズナキス / 感想・レビュー

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☆よいこ

YA。望遠鏡みたいに覗きこめば相手の「心」が表示される「マインドスコープ」(通称マイスコ)が配られた。蘇芳日々希(すおうひびき)が通う中学はICT絆プロジェクトの特別推進校で、タブレット端末とマイスコを使用が義務付けられている。お互いの気持ちを正直に表すことで親交を深め、分かり合う未来を作ろうという目標は一見立派だが、日々希は心を読まれる事に怯えた。▽情報化社会、監視社会への警告。自由な選択は無い。学園青春ものかと思って読んだら近未来SFだった。嘘の結末は書きたくないという著者の言葉が切実。

2021/06/14

ゆみねこ

先進的なIT技術を取り入れた中学校に通う中2の蘇芳日々希は、吹奏楽部の一員。クラスや部活の中でもみんなに嫌われないように、自分の居場所を守るために懸命な少女。他人の考えていることが分かる「マインドスコープ」や他人から魅力的に見られるようになる「カレイドビューアー」、そんな機械に支配されるような世界、そして誰が何のためにそれを利用するのか。とても恐ろしく、悲しい結末にやり切れない気分になりました。大きな問題提起をしている作品だと思うので、色々な年代の人に読んでほしいですね。梨屋アリエさん、初読み。

2018/02/03

信兵衛

作漠としつつある現代~近未来社会の少年少女たちに向けた、警告のメッセージとなるストーリィではないかと思います。

2018/06/12

horihori【レビューがたまって追っつかない】

ICT教育を推進する高校に取り入れられた、相手が考えていることが分かるというマイスコや、学校専用SNSみたいなEタブで、日々希は友人関係への感情を苦慮する。心を読まれないようにする不登校生の朱華にかかわることで、日々希は心が解き放たれる快感を知る。もしも、他人の心が覗けたら、不安はなくなるだろうか。もしも、心を完全に閉ざすことができたら、他人に傷つけられることもなくなるだろうか。相手の心が読めたら、イジメの抑止力になるのかもしれないけれど、こんな疑心暗鬼な学校生活は息が詰まる。

2019/07/05

TAKASHI

★★★☆☆

2018/01/31

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