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十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02)

作家
輪堂寺 耀
日下三蔵
出版社
戎光祥出版
発売日
2013-11-28
ISBN
9784864030922
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十二人の抹殺者 (ミステリ珍本全集02) / 感想・レビュー

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HANA

なんというか…怪作。珍本の名に恥じない一冊。被害者が次から次へと続出してスピーディー感だけはあるのだが、使われているトリックがアレすぎてどうも拍子抜け。「人間掛軸」のトリックはそれだけは止めて。と思っていたトリックが使われているし。正直まだこの作品が『点と線』や『猫は知っていた』より後に発表されたというのが信じられない。『獄門島』や『本陣~』、『刺青~』より後なのにこのトリックですぜ。殺人が短期間に起きすぎて、探偵の無能が際立つのもどうかと。復刊されないのはそれなりの理由がある事を思い知らされました。

2015/08/04

geshi

昭和35年に戦前の探偵小説をそのまま持って来ちゃったキメラ的怪作。ポンポン人が死ぬスピーディーな展開で、探偵の推理を持ち上げるために警察はろくに現場鑑識もせず関係者の警護も行わない、探偵小説のお約束を押し切っている。、トリックの見本市とは言うが全て物理で何とかして、トリックを使う理由のエクスキューズすらないのは、いっそ清々しい。『人間屏風』のラストなんて「それでいいのか!」と笑ってしまった。作者の探偵小説への愛は十二分に伝わるから、変だけれど憎めない。

2016/04/25

シガー&シュガー

表題作と「人間掛軸」の二作を収録。「十二人~」は、鬼塚・結城の縁戚二家族が不吉な年賀状を受け取り、次々に殺されていく話。「人間掛軸」も5つの居宅を持つ裕福な一家に起こる連続殺人の話。双方とも江良利久一という探偵が、叔父である警部と一緒に事件を解決。不可能犯罪や猟奇的雰囲気も頑張って取り込んでいるのだけど、登場人物のキャラ立ちが今一歩で、読み手を作品世界に引きずり込むほどの筆力もなく、せっかくのアイデアがもったいない出来上がり。もっとも、再読はしないと思うけど読んだ後悔は無し。確かに珍本で楽しかった。

2017/10/28

cinos

第五の殺人が起こった段階で、名探偵江良利良一が「第三の殺人によって」犯人が誰か「薄々気づいてはいる」が、「きめ手」がないと言い切るのがすごいです。で、第九の殺人まで起こってしまうという…。江良利によるトリックの命名がまた楽しいです。あれよあれよの展開ですが、伝説は伝説のままが良かったかも。

2014/03/09

わた

正に珍本だった。 登場人物は多いし 昔の言葉使いだったりで、なかなか読み進まなかった。 折角 神保町のブックフェスに行ったから 冒険して買ってみたが 中々 難しい。

2016/12/24

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