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ナチス映画論──ヒトラー・キッチュ・現代

ナチス映画論──ヒトラー・キッチュ・現代

ナチス映画論──ヒトラー・キッチュ・現代

作家
田中純
森達也
生井英考
田野 大輔
高橋 秀寿
四方田犬彦
野崎歓
鴻英良
古後 奈緒子
杉原賢彦
渋谷哲也
夏目深雪
出版社
森話社
発売日
2019-12-11
ISBN
9784864051446
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ナチス映画論──ヒトラー・キッチュ・現代 / 感想・レビュー

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HANA

ナチスが主題の映画を論じた一冊。評論という事で所謂B級映画は含まれておらず、真面目にナチスの問題と取り組んでいる映画が主題。その為「シンドラーのリスト」「ヒトラー最後の十二日間」「サウルの息子」「帰ってきたヒトラー」辺りを見ていたら内容は理解することが出来る。あと映画の評論よりそれが成立した周辺の文化を論じたものの方が面白いのも特色。大学でのファシズム体験とその教授の描く当時のドイツとか、映画におけるヒトラー像の変遷だとか、イスラエルでの生還者の立場とか。巻末のガイドは便利だけど何故か食指は動かんのよね。

2020/01/18

パトラッシュ

各国のナチスを題材とした映画からナチス時代のドイツ映画をも通じて「なぜ現代人はヒトラーとナチスに魅了されるのか」を分析する。取り上げられた作品に共通するのはヒトラーへの怖れと憧れをこめた眼差しだ。貧乏な画家志望の青年から大国の独裁者にのし上がって史上最大の戦争を引き起こし、その影響と傷痕は今日まで及ぶなど凡人には理解できない。絶対の悪とされる彼の真実を知りたい人が絶えないからこそ、悲劇から喜劇、加害者から被害者まで様々な視点からナチス映画が製作され続ける。結果、今こそヒトラーは世界を制覇したと言えるのだ。

2020/02/28

fritzng4

「戦後ドイツにおけるヒトラーの表象」が興味深い。『ヒトラー〜最期の12日間〜』を機に、ドイツ人はヒトラーを別の脈絡の中に据えることができ、ここから自国のナチス映画が増えていったという指摘に唸る。ナチス映画50本のリストは面白い(2000年以降が20本)が、いろんな人のコメント付ナチス映画ベスト10とか読んでみたい。映画観がわかりそうだから。

2020/02/01

ぴよ子

流し読み。周辺知識がある程度あっても、実際の映画はほぼ知らない、だとちょっと厳しかった…。 「ファシズム体験」のコラムは実に興味深い。

2020/05/09

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