スケッチトラベル
スケッチトラベル / 感想・レビュー
あじ
世界で活躍するアーティストたちの間を縫って、手から手へトラベルした一冊のスケッチブック。それは総勢71名が参加した、足掛け4年にも及ぶ慈善プロジェクトでした。仲間と仲間が繋いだチェーンは、距離にして120.044.019キロ。手渡される度に増えてゆく絵を、バトンを受け取った彼らはどんな想いで眺めたのでしょう。この企画に参加出来た事を、子供のようにはしゃいで喜ぶ姿が絵に溢れていました。アンカーは巨匠、宮崎駿さん。実際のスケッチブックを模倣した本の作りが心憎い。
2015/04/03
seacalf
装填がいかす。日仏ふたりのアーティストの思いつきから始まった一冊のスケッチブックに様々なアーティスト達が絵を描き、それを必ず手渡しでつないでいくという壮大なプロジェクト。発起人のひとり、ダイスこと堤大介は『トイ・ストーリー』のアートディレクターもつとめたほどの実力者。彼をはじめ、グレン・キーンやその道では名の通った有名アーティストが各々自由に描いている。後半にはアカデミー賞を二度受賞したアニメーション界の伝説フレデリック・バックと巨匠の宮崎駿が待ち受けている。ページをめくるのが単純に楽しいセンスの塊な本。
2018/12/30
booklight
世界中71人のイラストレータの間を回るスケッチブック。ルールは必ず手渡すこと。日仏のアニメータ2人の思い付きで始まったこの企画。スケッチだったつもりが、どんどん本気の絵になっていく。最終的にはルームトゥリードという図書館設立PJに繋がっていく。正直、絵自体の良さはあまり理解できていないかもしれないが、インスピレーションの影響具合は面白かった。企画の堤大介のバックストーリーもほぼ日などで紹介されているが、こちらも面白い。ラスボスの宮崎駿の怒られたエピソードやカンボジアにいった話でさらに奥行きが増した。
2019/09/23
昼夜
アーティストからアーティストへ世界を旅したスケッチブックが世界中へ本を届けるチャリティーをしているなんてステキです。
2012/08/25
momogaga
ブックカフェ本。表紙と質感に誘われて手に取りました。まさに旅するスケッチブックでした。この坩堝の中かから取り出したのは、宮崎駿さんのイラスト。飛び立つ日。
2023/12/15
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