絶望読書――苦悩の時期、私を救った本
絶望読書――苦悩の時期、私を救った本 / 感想・レビュー
KAZOO
ちょうど読んでいた日に、この著者の絶望名言というラジオ深夜便での話がありました。5回目でゲーテの話でした。この本にはさまざまな文学者の話など絶望したときに読むと逆に元気を与えてくれるような(もっとひどいこともあるのだという逆説のような感じの)言葉などが体験などとともに語られています。いじめやパワハラなどにあったときにでも読むと元気が出るかもしれません。自死しては何にもなりません。
2017/07/31
ベイマックス
図書館本。実に納得できる説です。絶望のどん底の時に励まされたりしてもね。浮上するときに手を貸してくれたらね。でも、そんなタイミング他人に分かれっていうのも酷な話ですよね。だから、本なのかな。ちなみに、昔々失恋した時は、一人でお酒に溺れつつ中島みゆきさんをながして泣いてました(笑)落ち込む時は、しっかりと落ち込まないとね。◎参考文献紹介が少なくて残念。でも、それだけ世の中に、ネガティブな絶望する小説が少ないってことなのかもね。◎太宰治「待つ」(新ハムレット・新潮文庫)。
2020/10/26
ネギっ子gen
【「絶望の期間」の過ごし方について】<絶望したときも、なるべく早く立ち直ろうとします。とはいえ、日常的な軽い絶望でも、一晩は寝込んだりするでしょう。周囲の人たちも、「今日はそっとしておいてやろう」と、励ましの言葉をかけるのさえ控えるでしょう/絶望した瞬間から立ち直りが始まるわけではなく、絶望したままの期間というのがあります。この「絶望の期間」をどう過ごすかが、実はとても大切なのです。そのことについて書かせていただきました>と。そして、<できることなら、絶望する前に、読んでおいていただけると嬉しい>とも。⇒
2021/10/16
パフちゃん@かのん変更
著者は大学3年20歳の時、難病に襲われ一生治らない、進学も就職も無理、一生親の世話になって生きるしかないといわれた。13年間入退院を繰り返し、医学の進歩による手術でなんとか普通に暮らせるようになった。絶望の時は絶望の本を読むのがいい。すぐに立ち直ろうと焦ってはいけない。絶望の時に読む本が紹介されている。カフカの日記や手紙、ドストエフスキー、桂米朝の落語、山田太一のドラマ「岸辺のアルバム」などなど。
2016/08/17
とろこ
(こういう本を読みたかったのよ!)と、思わず膝を打った1冊。絶望する為の本ではなく、絶望した時の対処法が書かれている。絶望した時、立ち直りを急ぐのは逆効果で、倒れたままでいる状態も必要なのだと著者は語る。その上で、少し持ち直してきた段階で読むとよいであろう本を紹介している。これまでに読んできた自己啓発本への疑念やもどかしい思いを代弁してくれているかのよう。ポジティブだけが大切なのではなく、ネガティブも大事。著者自身が、20歳で難病に罹るという経験をしているとのことで、説得力もあった。良書だと思う。
2018/04/03
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