偶然短歌
偶然短歌 / 感想・レビュー
パフちゃん@かのん変更
いなにわ氏はプログラマーでウィキペディアの中から57577のリズムを持つ文章を見つけ出すプログラムを組んで、抽出された約5000首の中から作家のせきしろ氏が厳選した100首。それぞれに添えられたせきしろ氏の文章がまた面白い。「霊的な恐怖に耐える日本の伝統的なゲームの一種(肝試し)」「立ち乗りを行っている最中に車のドアが閉まってしまい(ペター・ソルベルグ)」「泣き言や空想ばかり書いているジャーナリストの連中が何」「照らされて雨露(うろ)が輝く半分のクモの巣だけが残されていた」いやぁ面白いですね短歌のリズム。
2016/10/31
yanae
プログラマーのいなにわさんが、ウィキペディアから無作為に57577を抽出し短歌の形にするシステムを作る。100歌を選出し、それにせきしろさんがコメントをつけた一冊。無作為のはずなのに、いや無作為だから?偶然できた短歌にくすりと笑わせてもらいました。そして偶然短歌に教えてもらうことも(笑)個人的には「有吉弘行」のウィキペディアからの偶然短歌にニヤリ。せきしろさんのコメントもシュールです(笑)ガハハではなく、ときどきクスッの一冊でした。
2017/02/19
booklight
なんだ、この新しさは。短歌の持つ不穏さと可能性で意識が揺らぐ。プログラマーのいなにわ氏がwikiから57577で意味のある文章を抽出。約5000首からせきしろ氏が100首を選び、解説をつける。『むしろただひたすら酒を消費する場に変質し、いわば効率』『空洞になっているため、大きさを支えきれずに壊れてしまう』『柔道部・バレーボル部・卓球部・ハンドボール部・吹奏楽部』『「まゆあげ」の表情が付き、「そうなの?」とたずねるような表情となる』【パブ】【まりも】【一宮市北部中学校】【日本手話】から。短歌ってなんだろう。
2020/01/19
わんちゃん
偶然とは恐ろしい。そして偉大だ。無作為に抽出したWikipediaからの引用が短歌のリズムを伴ってガツンと訴える。意味がないのに感情豊かで、先入観がないから堂々としている。せきしろ氏のコメントがさらに面白味を深める。仕事休憩、電車通勤の時間はにやにやが止まらず読むのに苦労した。偶然、無作為、機械的の自由な破壊力を知る一冊。
2019/02/11
kaizen@名古屋de朝活読書会
p14「物質と還元される物質があってはじめて酸化還元」#感想歌 必然だwikiは書くとこno偶然百人一首皆んな馴染んで wiki書かず本を書く人何人だwikiは読むだけじゃ価値は増えない 五七五七七抄録推奨すwiki全項目網羅しようよ 残念だ自分の書いたwiki項目載っていないよ削除されてる
2017/01/12
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