NHKラジオ深夜便 絶望名言2
NHKラジオ深夜便 絶望名言2 / 感想・レビュー
いつでも母さん
2が刊行されるって嬉しいけれど、必要とする時代なのね・・今回はベートーヴェン『いつかこれを読む人たちよ、あなたがもし不幸であるなら、私を見なさい。』この言葉にガツンとやられました。それと向田邦子『本心を伝えないためにしゃべっている』しみじみとしてしまいました。その時々で、(と言ってもそんなに絶望があっても困るが)悲しみには悲しみの、絶望には絶望に寄り添う言葉たちがあって、それは必要なんだと思う。又は無言と言う寄り添い方もあるよね。3が出たらばきっと読むよね私。
2019/12/21
yomineko
付箋だらけになった。中島敦氏の本を早速購入。人が全力で努力せず大切な試験の前に要らぬ事をするのは、失敗した時の言い訳になるからだ、と頭木さん。彼は部屋の模様替えまでしてしまうとか(笑)分かる!何十年も難病と闘って来た彼だからこそ、心の底から理解出来る先人たちの絶望感。黒澤明さんは悲愴なシーンに敢えて楽しい音楽を流すが、それがかえって悲しみを煽る効果があるという。自殺してはいけないと言いつつ自身がその結果となった川端康成。本の紹介もあり、興味のあるものを選んで徐々に読んで行きたいと思う。
2023/08/31
canacona
全巻よりも毒が抜けて、その分しみじみ納得する名言が多かった。ベートーヴェン「苦悩を突き抜けて歓喜にいたれ!」病気がちで、難聴になり、女性運も悪くて、そんなどん底から光を見上げるような一言。遠藤周作の、過去のアレコレを思い出して声をあげちゃうのは、よくわかります。丁度先日佐藤二朗も同じこと言ってました。「それがないような奴は、友として語るに足りぬ」とまで。友達になれそう😂ゴッホの名言は初めて知りました。絶望というより、思いやりのある優しい言葉。手紙集を読んでみたくなりました。
2021/06/03
抹茶モナカ
頭木さんの絶望を主題にした著作群は、好きで読んでいて、この本も図書館から借りて読んだ。好きなんだけど、自腹を切るべきか、悩むラインの本なのは事実。第1巻より「どうしようもない」感じは減って、とりあげた人も幅広い芸術家になっている。絶望している訳では、今の自分はないが、心に刺さる言葉もあって、読後、ベートーヴェンを聴いてみたりもした。ニッチな領域で確実にポジションを確保している頭木さん。マルケスを読んでいたり、博識な方なのだな、と思った。でも、読んで、ダウナーな気分になったので、無理に読む事はなかろう。
2020/02/17
ひなきち
「前向き」で「明るい」のが、辛く感じるときがある。絶望名言は、嘘がないから信じられるし、毎回真理をついていると感じる。どんなときの自分にも、寄り添ってくれる存在なので、これからも重宝して読んでいきたい。
2020/01/05
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