ハンガリー経済図説 (ユーラシア・ブックレット No. 194)
ハンガリー経済図説 (ユーラシア・ブックレット No. 194) / 感想・レビュー
晴天
ハンガリーもまた体制転換後に揺れ動いた国であり、経済的にはそれほど強く市場経済化を志向したわけではないが、天然資源に乏しく、資源供給をもたらしたソ連圏からの離脱は輸入依存をもたらし、国際的に競争力のある輸出品も乏しいがそれでも西欧のバリューチェーンに組み込まれることで貿易収支を保ってはいる。外国事情に左右される不安定な経済の中、出生率は低迷し人口は自然減しているが、それでも教育水準は高く日本と同数のノーベル賞受賞者を輩出し、パテント数も拡大基調にあるなど尖りも見せる。潜在力はあるが舵取りが難しいと思った。
2021/06/21
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