最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫)
最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上) (TO文庫) / 感想・レビュー
そる
やっぱ上手い、一気読み。HIV、エイズは見た目が酷くなって死ぬ事と感染経路くらいの認識だったが間違ってた。治療法が確立され、治療をするかしないかでこんなに道が違ってくるとは。駿太の弱いくせに強がってるのが腹立たしい。犯罪はさすがに桐子に止めて欲しかったが、自分を変えられないタイプもいるのはわかる。やるせない。今回は福原が良かったかな。2話目は桐子幼少期。下巻に続くのでまず読む!「「生きることは本来戦いだ。戦う意思も持たず、ただ与えられる生を漫然と、あるいは逃げながら過ごすような奴に、生きる価値はない」」
2021/09/11
桜咲
何の予備知識も無く読んだ前作で受けたような衝撃は当然ながら無く、登場人物のキャラも薄まってしまった気もする。 後編でどうなるか、期待が高まる。
2018/08/22
machi☺︎︎゛
最後の医者は桜を見上げて君を想う。の続編。新しく小さな診療所を始めた桐子と病院に残ったものの閑職に追いやられた福原。別々の道を歩みながらも、あるカップルが偶然にも2人を引き合わす。今回は上下に分かれていて、とあるチャラ男の死ととある母の死ととある医者の死の3編。続きが気になるところで終わったからこのまま下へ→
2020/05/31
ぷう蔵
生きると言うこと。生まれたと言うこと。この世に「生命」を受け、存在することになったと言うことは、その生命を昇華していくべきものなのであろう。だが、「生」を受けたと言うことは、同時に「死」に行くことも約束されたと言うこと。生まれたら、必ず死ぬ、不老不死や永遠の命などは存在しない。生きる者、生きる物は全て必死に生きるべきもの、そう「必死」に生きるのだ。「生」にしがみついて病魔と闘うのか、限りがあるからこそ、その運命を受け入れ、残りの時間を穏やかに過ごすのか、どちらが有意義なのか?どちらが尊厳ある生き方なのか?
2018/06/12
utinopoti27
『闘う気になっている患者はだれであれ全力で助ける。それが俺の仕事だ』必要とあらば延命措置も辞さずと福原。『長生きだけが患者の望みじゃない』あくまでも患者の気持ちに寄り添う桐子。今は別々の道を歩む、大学の同期だった二人の医師の視点が中心となって物語は進行します。エイズに感染した男女、末期癌に侵された母親、ちらつく死の影を目の前にして、人は何を強く願うのか・・。重いテーマをオブラートのように包む平易な文章が特徴の本作、福原と桐子の幼少期に何があったのか、核心に迫る下巻へGO!
2019/05/22
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