山椒大夫
山椒大夫 / 感想・レビュー
Tsuyoshi
父親の元へ向かう旅の道中にて騙されて人買母親と離ればなれとなり山椒大夫の奴婢となった姉弟の話。弟だけを父親の元に向かわせるべく逃亡させた姉と様々な人々に助けられながら目的を果たした弟。捨てる神あれば拾う神あり。人間の抱く悪意や善意を改めて噛みしめさせてくれる。
2018/05/28
Hironobu
何とも心が騒つく一冊。帰って来ない父を探しに旅をする親子。しかし人買いにたぶらかされて親子離れ離れに売られてしまう。姉弟は「山椒太夫」の奴婢となり、辛い日々を送るも、姉の安寿は弟を脱走させる。説話「さんせう太夫」をもとにした森鴎外の代表作。
2017/06/30
たぬき
読み終えてしまうまで、ずっと恐ろしく不安だった。売られることがわかって咄嗟に入水する女中も、二人一緒に逃げ切るのは難しく、しかしここに残ればどんな目に合うかと考えた安寿の選択も、臆病で何も選べない私には、すさまじく思えた。生きることは時に死ぬことよりつらく、同時に生きていれば心にしみるような親切に出会うこともある。しかしそれが結局のところ、気まぐれな運に任されているなんて、なんとも心もとない。厨子王はそのよい運を人のために使える大人になれてよかったと思う。
2019/07/12
イタロー
朗読で読みました!
2024/09/26
沼田 祐也
うーん、あまり。 舞姫の方が好きだったかな。
2016/02/25
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