メフィストフェレスの定理 地獄シェイクスピア三部作
メフィストフェレスの定理 地獄シェイクスピア三部作 / 感想・レビュー
みっちゃんondrums
シェイクスピア悲劇の「リヤ王」「マクベス」「ロミオとジュリエット」の登場人物たちと地獄をからめた三戯曲。悪魔たちは人間たちを地獄に送るためにあくせく働き、人間たちのほうが自由勝手だとぼやく。魔女・悪魔たちのやり取りが笑える。1996年上演時のマクベス役が、今を時めく吉田鋼太郎さん(「花子とアン」の嘉納伝助役)だった!観たかった、似合ってる。原作を読んでいたほうがより楽しめそう。
2014/09/11
きじねこ
存命の作家さんの中で、奥泉さんの文章がたぶん一番好きです。集中しない読者は置いていく気満々の、緊張感の高い推進力のある文章がなんせ素晴らしい!だからこそ、状態が整ってないと脳が負けてしまう。そんな訳で、長いこと積んでた本でした。 戯曲だったか!と虚をつかれ、後は一気読み。めっちゃ面白かったー。舞台も見てみたい。シェイクスピアもちゃんと読んでみよう…。 『地上の地獄化推進事業』に笑う。官僚的なメフィストフェレスは気苦労が多そうだ。
2021/07/22
どんまいシリル
映画のオリビア・ハッセーと音楽が良かったので、シェイクスピアは「ロミオとジュリエット」だけは読んだことがある。しかし演劇はどうも面倒で、リア王・マクベスは読む前から挫折しているから、このパロディーの面白さはよく解らなかった。ロミオ…に関しても、面白いとは思えず、残念。
2017/02/14
マリ
シェイクスピア作品はうっすらとしか知らないから大丈夫かなと不安に思いながら読んだけれど問題なかった。悪魔や魔女たちとの軽快な会話が面白い。舞台で見てもきっと楽しいんだろう。悪魔が言っていた通りこの現実とこの世がより地獄で辛い場所なんてない。
2013/09/08
鳥義賊
奥泉版シェイクスピア。奥様の劇団で演じられた戯曲だったのですね。登場キャラの前世を知らないとコメディがわからないだろうから、原作の知識は必須かな。それらしい雰囲気が出ていて、ニヤニヤしながら楽しめました。
2014/09/06
感想・レビューをもっと見る