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甲子園の詩 完全版 敗れざる君たちへ

甲子園の詩 完全版 敗れざる君たちへ

甲子園の詩 完全版 敗れざる君たちへ

作家
阿久悠
出版社
幻戯書房
発売日
2013-07-27
ISBN
9784864880299
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甲子園の詩 完全版 敗れざる君たちへ / 感想・レビュー

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めろんラブ 

上原選手、Wシリーズ制覇おめでとう!雑草魂が最高の舞台で花開いた。そして日本シリーズは現在絶賛開催中。さて、高校球児憧れの聖地・甲子園。盛夏に繰り広げられる熱いドラマの感動を余すところなく伝える詩の力。厳選された言葉の連なりを反芻するうちに、もりもりと力が湧いたり、目頭が熱くなったり。毎夏、27年に及ぶスポニチでの連載をまとめたこちら、誰もが知る名試合のみならず、むしろ無名の敗者にスポットを当てる優しさに、真の高校野球愛を感じる。最後の一篇は2006年決勝、早実vs駒大苫小牧。詩人亡き今なお熱闘は続く。

2013/10/31

シブ吉

1979年から2006年までの長きに渡り甲子園大会開催中、スポーツニッポンに連載されていた甲子園の詩。作詞家の阿久悠さんがその日の試合の中から心を震わされた試合を取り上げて詩にしたもの。毎試合、一投一打を真剣に見つめ、その一瞬のドラマの先には敗者に優しい阿久悠さんの眼差しが有った。今回、完全版としてまとめられた本書を読みながら、沖縄代表や優勝していない地域へのエールが伝わって来ました。そんな阿久悠さんが、生前優勝を願っていた「沖縄代表」が、数年後には春夏連覇。阿久悠さんも、空の上で喜んだことでしょう。

2013/09/18

ちはや@灯れ松明の火

拝啓、阿久悠さま 今年もあなたのいない夏が訪れました。前回覇者の孤独の行進から幕が開き、好敵手同士、横綱同士が端からぶつかり合い、初陣が金星を掴み、東高西低に野球地図は書き換えられました。背番号1の小さい勇者が、進化する未完成の怪物が、土壇場のヒーローとなるキャプテンが、数センチの成長を遂げて球場を去って行きました。あなたが詩を贈りたいと思ったのは誰でしょうか。百年目の夏が終わります。白河の関を越えられなかった深紅の旗、けれど勝者があって敗者のない終の戦い。2015年、いい夏。日記にはそう書きましょう。

2015/08/15

金吾

1試合毎に詩になっています。自分が見た試合が詩になっているのを読むのはなかなか感動的でした。

2022/09/11

かこりむ

子供の頃、甲子園球場の近くに住んでいた。高校野球は外野席が無料なので、春と夏には必ず足を運んだ。売り子バイトさんが何度も声をかけてくるような空いている日も、通路まで埋まる超満員の日でも、グランドでは一生懸命なプレーがあった。球児よりも熱そうなアルプス席、金属バットの快音、球場そのものが声を出しているようなどよめき、全部が好きだった。・・・私が甲子園大好きだった頃とは重ならないが、甲子園を見つめた詩人の優しさと紡がれた言葉の美しさが心に沁みる。次の100年へと歴史を刻む甲子園、阿久悠さんも見ているだろうな。

2015/08/29

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