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マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代

マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代

マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代

作家
門井慶喜
出版社
幻戯書房
発売日
2015-10-29
ISBN
9784864880855
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マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代 / 感想・レビュー

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そうたそ

★★★★☆ 近代ミステリを歴史と美術という観点から繙く評論。評論とはいっても、著者はミステリ作家なので、ガチガチの評論にはなっておらず、むしろ小説の良さを取り入れたような構成の妙にしても、作家ならではの評論という感じの一作になっている。個人的には海外ミステリには詳しいわけではないので、知っている作品は半分ほどであったのだが、海外ミステリに詳しい人なら楽しめるのだろうか。全体的に、読んでみて特に新しい発見があったというわけではないし、一編一編は面白いが、総合的に見ると繋がりが良くないような気もした。

2016/01/12

本木英朗

ジョセフィン・テイの名作『時の娘』を皮切りに、『緋色の研究』『アッシャー家の崩壊』『薔薇の名前』などの作品を通じて「歴史ミステリとは何か」を考察する。その切り口として用いられるのは小説と絵画における技巧の発達であり、さらにその淵源として宗教までが取り上げられる。はっきり言うと論旨は回りくどい。文体は少々癖があり、著者が前に出過ぎていささか興を削ぐ面もある。たどり着いた結論にしても、著者自身が認めるように牽強付会・我田引水の印象はぬぐえない。それでもなお、個々の考察に読むべきところは何か所か見受けられる。

2015/11/22

高橋 (犬塚)裕道

星4.5。面白かった。副題に「ミステリと美術で読む近代」とある評論だが、私には「美術と歴史からミステリの誕生と作法を探る上質のミステリ」に思えた。提出されているテキストを一つも読んでいない私でも充分楽しめた。この本を傍らに置いて登場するテキストを読むか、登場するテキストを凡て傍らに置いてこの評論を再読したい。

2019/06/11

天一

この方の小説を読んでみたいとずっと思っていながらなかなか読めず、初の作品がこれ(((^^;)なかなか辛辣で痛快なコメントがちらほら出てきて、テンポ良く読ませてもらいました(笑)そうか、産業革命ねぇ。その只中で生まれたミステリー、時代背景を留めながら読むのもまた違った楽しみ方ができそう。

2017/03/05

黒猫

図書館本。ミステリを美術や歴史などに絡めて語る一冊。評論……とまではいかないのかな。何点か有名なミステリ作品が登場するんだけど、私はホームズしか読んだ事がなかった。そのホームズと産業革命の話は興味深かったなぁ。他にも紹介された『時の娘』と『薔薇の名前』は読んでみたいなぁ。

2016/03/29

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