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レンズの下の聖徳太子 (銀河叢書)

レンズの下の聖徳太子 (銀河叢書)

レンズの下の聖徳太子 (銀河叢書)

作家
赤瀬川原平
出版社
幻戯書房
発売日
2017-02-24
ISBN
9784864881166
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レンズの下の聖徳太子 (銀河叢書) / 感想・レビュー

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阿部義彦

ずっと前から読みたかった本、幻戯書房刊。手に入れるには、本屋で客注すれば良いのだが、自分は何か恥ずかしいので、honya club に入会して、指定する本屋への店舗受取にして、メールを待って受け取りに行きました。私の一番好きな小説家、美学校の講師、エッセイスト、考現学トマソンの名付け親、ライカ同盟同人、ダダイスト、前衛芸術家である赤瀬川原平さんの未発表原稿をまとめた本です。表題作は若き頃のアンデパンダン展への模造千円札の制作過程とシンクロしており、スリリング、他の短編も必然的偶然に満ちており得がたい読書。

2024/07/14

hirayama46

赤瀬川原平・尾辻克彦の単行本未収録作を集めた短編集。性質上、出来にはばらつきがある……かと思えばさにあらず、どの作品も読みどころの多いものが揃っていて、ことに「果し合い」「海部」あたりは私小説っぽい雰囲気を出しながらテクニカルな手法もふんだんに使われた、名匠による佳作といっていい作品だと思います。表題作もなかなか良かったのですが、過去の裁判あたりの事情を知っておくとより楽しめたのかな、と感じました。

2023/03/13

yutaro sata

赤瀬川さんの現実への接近ってなんか、どきどきしますよね。

tama

図書館本 赤瀬川ファンなので 「確かに小説だ」と思えるのは表題作だけ。使う言葉が凄い。螺子釘の海だもんな。で、他の作品はいつもの原平さんの、現実の記憶だか空想だかよくわからない、でも深刻にならないお話。「東京の乞食のまとうボロは汚いと思うが、レーピンの描いたヴォルガの舟曳人のは、霊的な光の塊として輝いている」。小学三年生の娘の胡桃子ちゃん「ガラス戸が開いて胡桃子のピンクの顔がコロリと飛び込んで来る」たしかに小学三年生コロコロしてるよ!表現者って凄いなぁ。

2017/08/02

Koki Miyachi

赤瀬川原平の日の目を見なかった短編集を死後に再編集した本らしい。今イチ作品なのかというと、さにあらず。千円札裁判に繋がる千円札模型制作の体験を作品化したメタフィクショナルな作品から、日常の脳内会話的なカジュアルな作品まで盛りだくさん。筆者の独特なユーモア感覚と知性が通底していて、うふふと思わず微笑んでしまう魅力がとても良いのデス。

2021/07/30

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