妻の死: 加賀乙彦自選短編小説集
妻の死: 加賀乙彦自選短編小説集 / 感想・レビュー
hirayama46
はじめての加賀乙彦。重厚な長編や精神科医としての経験を生かした文章を中心に執筆しているようで、短編の数はそれほど多くないようです。初期作と最近作に心惹かれるものが多かったですが、単に中期の『イリエの園にて』の「現代に蘇る文豪」というコンセプトがピンとこなかっただけかもしれません。60年代の作品から虚無感が強い作品が多いのは、やはり戦争の影響は大きいのだろうな……。「幽霊」に対する言及からそれを強く感じました。
2020/06/25
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