熱風至る (II)
熱風至る (II) / 感想・レビュー
ちゃま坊
巻頭で主人公が何やら忍者修行をしている。作者は1970年代の忍者と新選組のブームに便乗したようだ。もしかするとTVドラマ化を目指していたのかもしれない。新選組はじつは黒幕に操られていたというのがこの小説のテーマ。土方や沖田の剣の道より忍術や奇術を使っての謀略の話が中心となる。あの有名な剣豪たちが忍者にしてやられる姿が笑える。池田屋事件の手前までで未完となっているのが残念。
2023/08/08
zzfog
ちょうどこれから最も脂がのってくる時代の作品だけに未完なのは残念。それにしても、井上ひさしのように軽妙でなお知的で深みのある文体の作家が絶えて久しく感じる。
2023/11/24
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