現代ミステリ傑作選 18の罪 (ヴィレッジブックス F フ 19-1)
現代ミステリ傑作選 18の罪 (ヴィレッジブックス F フ 19-1) / 感想・レビュー
KAZOO
ミステリー作家オンパレードといった感じがします。最初に私の好きな作家が3人並んでいます。ローレンス・ブロック、ジェフリー・ディーヴァー、マイクル・コナリーです。それぞれの作品はほとんど訳されていないものが多く、あたりはずれが若干歩きがしました。ショートショートのような作品もいくつかあります。このような本でいくつかあたりがあればその作家を追跡していくのですが、やはり冒頭の3人に比べると、という感じがしました。
2016/09/01
sin
ベスト・オブ・ベストというには凡庸な…。技巧的ではあるが唸らされる作品に乏しいのはショート・ミステリーの難しさからだろうか?一人称でぼやかして最後に足元を掬うその手立てから似たり寄ったりの印象を受けるせいなのか?集められたテーマが“記憶の囚人”であるがゆえに編者の選定に偏りがあったのか?本来、収められた24編のうち偏った18編(本書の18全てがそうではないが)を選んでしまわれたのか?なんとも中途半端な読後感である。
2015/06/21
うまる
J.ディーヴァー、M.コナリーなど有名作家の"罪"にまつわる豪華18篇アンソロジーです。有名どころだというのに、誰ひとり読んだことがなかったのですが、先入観なく読めたので良かったかなと思います。1番面白かったのはJ.ディーヴァーの"つぐない"。これは誰が読んでも間違いなく面白いであろう鮮やかなオチでした。1番好みだったのはケリー・アシュウィンの"ふつうでないこと"。6Pという短さでブラックな笑いを生みつつ、冒頭とラストがリンクしたオチになっているという文句なしの上物ショートショートでした。
2019/04/29
icchiy
アンソロジーにしては読了するのに時間がかかってしまった。 と言ってもどの短編も面白いこと請け合います。18編の質の高いミステリを味わえますよ。 自分的には、「ブルース・イン・ザ・カブール・ナイト」、「代理人」、「犬ほどにも命をなくして」あたりが好きでしたっ。
2014/05/21
Yoko
ローレンス・ブロックは短篇も良い。ディーヴァーは相変わらず鮮やかに意表をつく。初めて読む作家さんが多い中、トム・ピクシリー、ダグ・アリン、ヒラリー・デイヴィッドソンの作品が印象に残る。SF色も濃いクリスティン・キャスリン・ラッシュもなかなか。(ちなみにコナリーの作品はミステリマガジンで既読でした。)以前は短篇の良さが分からなかったけれど、今は少しずつ分かってきた ような。
2015/02/17
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