新・日本人論。
新・日本人論。 / 感想・レビュー
壱萬参仟縁
砂原庸介『大阪-大都市は国家を超えるか』が示すように、橋下現象とは本来、農村優位の再分配政策のもとで国家によって大都市という税源が搾取されてきた、戦後自民党支配への反乱の系譜に位置づけ(71頁)。他、小泉進次郎は沈着冷静に現状批判を繰り返す。政治家としての覚悟、自覚(91頁)。他、SMAPの歴史で、1996年5月、森且行が脱退(127頁)。
2016/04/10
Takayuki
現在の日本を牽引する著名人21名に対して、21名の著者が一人ずつ担当して語った本書。著名人に対する他者の評価を読むというのは、純粋に楽しい。「こんな見方もできるんだ」とか、「そこはこうじゃないかな」など、自分が思うイメージとの比較がとても面白かったです。著者が、語る相手を知りすぎていたらこの読み方はできず、一方的な読み物になってしまいますが、そうではなく組合せの面白さで選ばれているが故の楽しみ方なんでしょうね。日本人論というには、全体的な纏まりはないですが、それも含めて、今の日本人なのかなと勝手に納得。
2014/07/06
hiratax
春日武彦の草間彌生論、アウトサイダーアートを愛でるものの上から目線、という意地悪かつ、鋭い視線にほくそ笑む。
2014/02/28
anken99
2013年刊。ちょっと古いんだが、その古さすら感じさせない、なかなかの構成。現代を代表する論客(どちらかというとサブカル寄り)が、現代を代表するキーマンを評していく。芸能人、政治家、アーティストと、そのターゲットはさまざまだが、好意と否定をもって冷静に評伝が紡がれていく。で、自分も知らなかった側面も見えてきて、これがまたグッド。個々の紙幅は決して多いとはいえないが、逆に、そこにぐっと凝縮された内容に刮目する。
2020/12/22
72ki
好取組は、館淳一×渡辺淳一、山本一郎×原辰徳、與那覇潤×橋下徹。次点で真実一郎×島耕作。両者の持ち味が活かされた上で、対象となる人物に新たな角度でスポットが当たるというのが理想的。 で、それはそれとして、常々スワローズ愛を公言している山本一郎が原監督論の比較対象として小川スワローズを引き合いに出す際の説得力は、正しいだけに涙を誘う・・・スワローズファンなので。
2014/07/27
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