抱きしめられたい。 (ほぼ日ブックス)
抱きしめられたい。 (ほぼ日ブックス) / 感想・レビュー
しいたけ
糸井さんの一年を、夜毎時間をかけゆっくりと読み進めました。美味しそうな鰻丼の写真。熱くなる野球の話。人とは何か、自分はどうありたいのかという話。大切な友を失った心の喪の時間。糸井さんの一年をこんなに愛しく思えるのなら、私はまだまだ大丈夫、自分の一年も大事に慈しめるはずと明るくなりました。自分のこと、隣る人、世の中のこと。こんな風に日々ちまちまと考えて過ごしたいと思います。大切ですもの。「やさしく、つよく、おもしろく。できることをしていこう。」「ほんとうに、わたしたちは、意外な誰かさんに優しくされている」
2017/02/04
美登利
「この言葉が良いな」と思って捲っていると、また同じように気になる言葉が出てくる。そんな風にどれだか決められないまま読み終えました。表紙が気になったのですが、ボア素材のフワフワのボレロみたいなモノなんですね。今回もブイちゃんの犬なのに、少し人間臭い愛らしい写真に和まされました。人間が年を取って出来なくなることや止めることがあるように、動物にはそのスピードが早いということを忘れてはなりません。保護した犬猫の話が出てきたので、その団体の活動などを調べてみました。糸井さんは本当に色んなことをやってるなぁ。
2017/01/25
ひめありす@灯れ松明の火
抱きしめられたい。誰かにじゃなくて、あなたに。抱きしめられた。のではなく。抱きしめられている。のではなく。抱きしめられたい。双方が重なって、初めて成り立つ素敵なこと。それは私の中に、あなたを受け入れる余裕があるということ。あなたの中に、私への好意があると信じているから、思えること。無邪気だったら、願えない。卑屈でも、望めない。私が、等身大の私で。あなたという存在と寄り添いながら生きていきたい。友達とも、ペットとも、奥さんとも。そして勿論抱きしめられたい。あなたに。抱きしめたい。私が。私を。抱きしめられたい
2017/02/10
TANGO
1年に1冊出る、楽しみなシリーズの、記念すべき10冊目。糸井さんの言葉は、難しくなくて、普段着の言葉なんだけれど、なんだか心に沁みたり、刺さったり、目から水やら鱗が落ちたりもする。美味しいものや可愛いものやキレイなものや不思議なものも見せてくれる、このシリーズは、私にとって、ほんとにいいなぁ、と思える言葉で満ちている。
2017/01/30
紫羊
去年初めて出会った糸井重里さんの小さいことばシリーズ。ことばも素敵ですが、愛犬ブイヨンとの日常を切り取った沢山の写真も魅力でした。既刊の9冊を一気に読んで、待ちに待った2015年の小さいことば「抱きしめられたい。」は、これまでの9冊と、微妙に雰囲気が違うような気がしました。人も犬も確実に老いていき、大切な人との別れがあって、だからこそ前を向いて生きていくことの大切さを語ることばには、押しつけでないパワーがありました。
2017/01/22
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