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星空の谷川俊太郎質問箱

星空の谷川俊太郎質問箱

星空の谷川俊太郎質問箱

作家
谷川俊太郎
祖敷 大輔
出版社
ほぼ日
発売日
2018-01-18
ISBN
9784865013115
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星空の谷川俊太郎質問箱 / 感想・レビュー

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風眠

素晴らしい詩人である谷川俊太郎に対して、こんな言い方は失礼なのかもしれないけれど、私は彼のことを「最高にチャーミングなおじいさん」だと思ってる。年齢を重ねても説教くさくならず、一人一人への質問の回答がとってもお洒落。時に、厳しい指摘があったり、シニカルさが飛び出してしまったりしても、その根底には人に対する優しさが感じられる。いろいろな角度で考え、観察し、想像し、ユーモアもまじえつつ、相手の負担にならないように回答することは、簡単なことじゃない。やはり谷川俊太郎は素晴らしい詩人だ。そして最高にチャーミング!

2018/04/16

ふう

一つの質問に一つの答え。質問も可愛らしかったり共感できたりでなかなか面白いけど、谷川氏の答えが心の深いところにすとんと納まっていくようで、しみじみと心地よい作品でした。心の深いところは、多分果てしない宇宙とつながっているのでしょう。無数の星が集まって宇宙をつくっているように、たくさんの質問と答えが集まって、1冊の詩集になっているようでした。タイトルも挿絵もすてき。学校の図書館にも町の図書館にも、できれば我が家にもぜひほしい1冊ですね。

2018/11/17

ちゃちゃ

子どもは物心がつき始めると、親に質問攻撃をする。大人になっても私たちは問い続ける。なぜ?どうして?未知なる世界への好奇心から発せられた質問が、いつのまにか容易に答えられない重みを帯びた質問に変わってゆく。本書は、読者の様々な質問に詩人谷川俊太郎氏が回答したもの。彼の『二十億光年の孤独』という詩に初めて出会った時は衝撃的だった。「万有引力とは/ひき合う孤独の力である」私たちのちっぽけな不安や孤独を宇宙という壮大なスケールで捉えた谷川氏。人間という生き物の小ささを、日々の幸せを、飄々と目の前に示してくれる。

2018/08/11

つねじろう

そう前のやつも良かったしね、今回もやはり言わせない。質問者も受け手が谷川俊太郎だからって感じで実にのびのびと球を放ってくる。対する詩人は相変わらず谷川俊太郎的視点で真摯にまたユーモアたっぷりに時には機嫌悪そうに答えてくれる。それがまた予想もしない角度からだったりするので唸らせられ深く考える不思議な世界に導かれる。キャッチボールみたいな64+1の往来はどれも素敵。いちばんの美しい思い出、おっぱいがだいすきが好き。心の窓を沢山開けて貰って清々しい気分になったり「ホレなんか質問してみ」とか言いそうになります。

2018/07/27

けんとまん1007

やっぱり、谷川俊太郎さんは、詩人であり、何よりも、素晴らしい観察者であり思索者なんだということ。そして、超一流の表現者である。どの質問も、よくありがちなだけに、谷川さんの答えが沁みる。そう考えると、とても、前向きに考えることができるよなあ~と、ありきたりの表現になってしまうが。違う視点で考えることは難しいが、先の本も含め、何度も読んでいると、少しは近づけそうだ。そんな自分も、稀に、無理のない前向きさですね・・と言われることもある。それを、もっと、増やしたいとも思う。

2018/03/22

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