古賀史健がまとめた糸井重里のこと。 (ほぼ日文庫)
古賀史健がまとめた糸井重里のこと。 (ほぼ日文庫) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
かねてから読みたかった本。『嫌われる勇気』の古賀史健が糸井重里にインタビューした本。矢沢永吉や吉本隆明の素晴らしいインタビュー本を作った糸井重里がインタビューされているというのは、何か次の世代にバトンタッチしているようで歴史的だ。しかし最初に書いてあるように、徳川埋蔵金には触れていない。それ以上に樋口可南子との恋愛の話が聞きたかったがそれも無い。残念だが、この本は十二分に面白かった。深い事が平易な話し言葉で書かれ、ページ数も少ない分、繰り返し読める本。誰かにとってのバイブルに必ずなる本である。お薦め。
2019/03/09
はまだ
いいか、体力が底をついてからが勝負だ。まだ体力はあるからだ。底をこそげ落とせ。と人には言わず自分に言うことに酔うだけの体力はある。いいかい?寝ないと眠い。覚えておくといい。その通勤電車の中では、濃いのは読めない。なぜこんなにしんどいのに、グルグルぐちゃぐちゃしたガルシア・マルケスを読めるのか。無理だ。そんな時には糸井重里を差し上げたい。ひらがなは優しい。スッと頭にはいる。正確には糸井重里について書かれた文章だが、完全に糸井重里。やさしい。「うまい」じゃなくて「うれしい」コピー。★5
2019/05/28
ばんだねいっぺい
まわりの大人が一人前にしてくれようとするかわいさが糸井さんには、あったんだなぁ。
2018/06/17
べる
「大嫌いが言えるときにはもう好きが混じっている。」耳に残ることばを発信する糸井さんは小3にしてことばで傷つく経験もあって、ことばに目覚めていたようだ。「多忙は怠惰の隠れ蓑」と高校の国語教師が語ったことも覚えている。大学を中退して、何の根拠もなく「俺はコピーライターになれる」と決めたところが強い。自分の世界は普段何を見ているか、誰と会っているかで決まってくる。できることならこんな人になりたいと思う吉本隆明さんとの出会いは大きかったようだ。事業もクリエイティブも遠景が見えた時に一気にワクワクしたものに変わる。
2024/02/11
帯長襷
糸井重里の考え方の根っこが垣間見れる、という本。MOTHERの大きさ、岩田聡社長の大きさ、言葉の大きさ。コピーに現れる価値観ができあがった背景が見え、それに共感できる。一緒にいたいクリエイターは基本「おれよりもすごい」と思える人、堤清二さんの社員一人ひとりに向けた思い、吉本隆明さんの「また晴れた日に会いましょう」、「プレゼントするお花のタイプ」、銀座通り:儲けと「遊び場」の考え方、そして震災。軸を作った出来事がわかりやすく、こうやって影響を受けたことをしっかり言葉にできていることがまたすごいと思った。
2019/01/30
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