[増補新版]アーバン・トライバル・スタディーズーーパーティ・クラブ文化の社会学
[増補新版]アーバン・トライバル・スタディーズーーパーティ・クラブ文化の社会学 / 感想・レビュー
踊る猫
上野俊哉の著作を読むと、端的に元気が出て来る。眼前の景色がスッと晴れて、見通しが良くなったように感じられるのだ。こんな感覚を感じるのは安吾に触れた時くらいだ。基本的には「カルスタ」の立場からクラブ文化や社会を分析していく試みが為されているが、一貫して私のようなバカでも分かるように平たく進めていく論理構成の手つきに親しみを抱く。社会からドロップアウトしがちな不良/トライブを社会にどう位置づけ、彼らの帰属先として社会を肯定しオルタナティヴな権力を構築するか。理論だけで自足していない実践的で教育的な書物だと思う
2019/10/18
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