私情写真論
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私情写真論 / 感想・レビュー
keroppi
今月も荒木経惟さんの本を一冊。何か読んだことあるものもあるなと思っていたら、過去に出版された本を再編集したものらしい。写真は私情であるというのは、よく読んだが、写真が「借景」というのは初めて読んだ。「借景」、私も何故か好きなのです。周りの背景すら自分に取り込んで、表現するという感覚がたまらない。
2017/10/09
tom
再読だった。荒木の写真語りの良書だと思うけれど、最初に読んだときの記憶が飛んでいるのは悲しい。今回じっくりと読んだのは、ダイアン・アーバスの写真についてのコメント。彼は語る。「殺気があるんだよ。未知のものに惹かれている。好奇心を臆さない。突き進んでいく。相手にとっては嫌な写真家。きっと嫌われた。でも快感を感じてたかも。まずぶつかる。それで初めて分かった驚きが写真に出てくる。自分で思ってなかったことを教えられたという快感」。正直なところよく分からないけれど、荒木はアーバスをこんなふうに見る。すごいと思った。
2024/05/07
tom
引用「私は、よく妻を撮ります。台所で料理をしているところとか・・なんでも撮ります。なんでそんなに妻を撮るかというと・・妻を愛しているからです。写真は、まず自分が愛しているものを撮ることから始めなければなりません。そして、撮り続けていなくてはなりません。君は、お父さんお母さん・・を撮らなくてはなりません。自分が愛しているものを撮り続けていると、その写真の中に自分の気持ちまでが写るようになります。写真というものは、撮った人の気持ちまでが写ってしまうものです。コワインだぞー、写真って、自分がばれちゃうんだから」
2017/08/13
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