アンソロジー お弁当。
アンソロジー お弁当。 / 感想・レビュー
いつでも母さん
懐かしいアルマイト製のお弁当箱。毎朝、自分で作って行った高校時代を思い出す。お昼には冷たいご飯とかばんの中の液漏れしたおかずの匂い・・あれからン十年、息子達のお弁当箱の様変わりと、好き嫌いのある愚息の為に中身の違うお弁当を作っていた自分をこれぞアンソロジーとニヤニヤして楽しく読了。作ってもらうお弁当は例えおかずが少なくても美味しい。この本に載っている方々に親しみを感じたなぁ。どのお話も良かった。が、今のお若い方はどう感じるだろう・・(汗)
2015/04/06
mura_ユル活動
寂しいこと、貧困、家庭の事情、家族。生活がどんなに辛くても、最後はポッと心に火が点る。そんなお弁当の本がとても好み。作ってくれる人の心の温かさ、人と人との繋がり。お弁当は無形のものも人に届ける。43名の文化人のお弁当のエッセイ。それぞれの書籍などから。木内昇さんの、「弁当三十六景」末文が全てを物語る。泉昌之さんのマンガが笑えた。中坊公平さんの文章も身に染みる。写真を数点はさむ、「お弁当の時間」の阿部了さん。図書館本。
2017/07/30
ゆのん
お弁当に纏わるアンソロジー。作家や女優、歌舞伎役者、弁護士などなど沢山のお弁当に関するエッセイが盛り沢山。お弁当と一口に言っても記憶の中にあるものや、人との触れ合いによるお弁当、お弁当と言えば思い出す人、おにぎりの思い出や拘り、女性のお弁当、男性のお弁当、駅弁、空弁と多種多様で存分に楽しめるアンソロジーだった。私自身は自分で作ったお弁当は何だか味気なく子供が大きくなった今では殆ど作らない。子供の頃の遠足などでは必ず唐揚げと人参のグラッセを母にリクエストしていた記憶がある。振り返ると懐かしい思いになる。71
2019/03/04
あつひめ
今回も作家さんたちの思い出でお腹が満腹になった。おやつの時よりも、食べた場所や仲間の事が多く、自分も母に作ってもらった頃を思い出す。今、私は作る側。息子はあと半年、主人もあと4年くらいで弁当持ち生活は終わる。そう考えると、悔いのないくらいきちんと作って持たせただろうか。まだまだ相手の気持ちを酌んだお弁当は作れていないのでは…とこのアンソロジーを読んで反省した。お弁当は、作り手から食べてへの声のないエールのような気がする。せっかくこんな気持ちになったから、お弁当の時間が待ち遠しい弁当作りに挑戦しよう。
2014/08/24
Shimaneko
面白かった。このシリーズで一番好きかも。おにぎりや海苔弁って、自家製がベストなのは間違いないよね。最近あまり食べてないお米がむしょーに食べたくなって、明日の朝はご飯炊こうって気になる(多分炊かないけど)。扉写真のお弁当箱、そういえば子供の頃、実家にもあったなー。
2014/07/20
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