KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

彼らが本気で編むときは、

彼らが本気で編むときは、

彼らが本気で編むときは、

作家
荻上直子
百瀬しのぶ
今日マチ子
出版社
パルコ
発売日
2017-01-18
ISBN
9784865062038
amazonで購入する

彼らが本気で編むときは、 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ケンイチミズバ

チンコとオッパイは人間の基本だ。温かくて優しさに溢れた「変態家族」の数日間でトモちゃんはクラスの友達なんか及ばないくらい大人に成長したはずだ。リンコさんが乗り越えてきたもの、マキオ君の真剣な気持ち、二人の関係は絶対にだれからもとやかく言われるものではない。オチンチンを切っても母親になることだけはできないという言葉には読んでいて心に刺さりました。しかし、いいやそんなことはない、大切な人を大切に思う強い気持ちさえあれば母親にもなれるとすら思えました。カイ君の存在もいい!女とか男とかもはや関係ない。応援します。

2017/04/24

nico🐬波待ち中

トランスジェンダー物を読んだ時いつも思う。私はたまたま「女」に生まれたけれど、この人達に根本の所で「女」の部分が負けている…。何故自分は「女」として生まれてこれなかったのか。子供の頃から悩み様々な嫌がらせを受けるリンコ。そんなリンコを丸ごと受け止め、真っ直ぐ愛情を注ぐ母フミコや恋人マキオの存在はとても羨ましい。そして戸惑いつつもリンコに素直に甘えるようになったトモ。この二人のやり取りは実の親子でないからできることなのかも。私も気持ちを平らにするため編み物をしようかな。何度も泣けた物語。映画もいつか観たい。

2017/03/25

あも

こんな心の人を好きになると、それ以外のことはどうでもよくなる。_たまたま見たCMで生田斗真すげー!観たい!と思いながら観れず仕舞いだった映画のノベライズ。じんわり優しく心に染みた。母子家庭に暮らす小学5年生のトモ。母が育児放棄して男とどこかへ消える度に叔父のマキオの家に。今回そこにはマキオの恋人・トランスジェンダーのリンコさんがいた。苦しさを知っているから優しくなれる。強く笑える。差別や家族のあり方、大事な事が詰まっていて心が暖かくなった。ストーリーを知った上で、更に映画を観たくなる。理想的なノベライズ。

2018/06/26

大福

息子が朝読書で読んでいた本。トランスジェンダーのリンコとそんなリンコを全て受け入れてるマキオ。そしてマキオの姪っ子でシングルマザーの母親に育てられているが母親の愛情を知らないトモ。この3人がそれぞれの幸せを見つける60日間の物語。色々な想いが詰まっていて読んでいても心が温まりすごく良かった。ぜひ映画を観てみたいと思いました。

2018/02/04

のんき

小学生のトモは、母親の愛情を知りません。一緒に住んでいた母親が家を出て行き、戻ってきません。トモは、リンコとマキオと暮らすことに。ほんとの母親のように、リンコは、トモにご飯を作りました。キャラ弁を作りました。トモの髪を可愛く結びました。編み物を教えました。母親には、されたことがなかったことばかり。そんなリンコとトモの別れは、つらく切なかったです。でも、リンコとマキオとの暮らしは、トモにとって幸せな時間だったと思うし、一生忘れないと思いました

2017/10/26

感想・レビューをもっと見る