応答 漂うモダニズム
応答 漂うモダニズム / 感想・レビュー
Ecriture
槇文彦の「漂うモダニズム」論に対する17名からの応答。モダニズムの船が溶解し、ただ大海原だけがある建築界で21世紀の建築の可能性と使命はどこにあるのか。「より軽くより透明に」を目指した結果、ヨーロッパ性すら失った大きなガラス窓の白い箱によって世界が一つになった現状で次に建築が目指すべき方向性とは。大海原で再び船が目指すべき目的地は見いだせるのか。船すら溶解した状況だからこそ、船(あるいは船ですらない新しい何か)の建築もゼロから討議が可能となる。島々の創造すら可能であるとすれば、これからの建築も面白そうだ。
2016/09/24
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