句集 不純
句集 不純 / 感想・レビュー
ちぇけら
肛門に手をさしのべて螢かな。なんて。ふみにけるパンティは霜菊のごと。なんて。十七音は蜃気楼のなかをつきすすむ。いろとりどりの枯葉をふむような。そしてそのどれもが滑稽でナンセンスな音をたてるような。あるいはともだちの恋人に惹かれてゆくような。そらから金平糖がふりそそぐような。まぶしいことばたち。そのことばのひびきは乾いていて果てがなくて意識をこえて、だけどつねに暖かい。ありふれた感覚を越えた季語と非季語の組み合わせに、夢をみているようだ。
2019/11/30
デコボコ
六「眼球は常に全裸」以降がとくに面白かったです
2019/08/08
hideko
静かに広がる世界。
2018/12/09
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