ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険
ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険 / 感想・レビュー
Willie the Wildcat
文化的変化の力学、あるいは、語感”が”相手を選ぶなど、数々の名言。そして、Witに富んだ(alphabetでは)「J」が好きな理由など多彩な切り口。トドメは、”abso xxxxing lutely”?!言葉の是非ではなく、言葉に命が宿っているかどうかだと解釈。歴史の中では時節柄、「Virus」の件が印象的。対照的に、1935年の全米パズル愛好家連盟の会長の”造語”には笑った~。インデックス状の謝辞も粋ですね。雑学の宝庫の脚注も秀悦で、隅から隅まで息の抜けない一冊!6人の訳者の皆様に、敬意と感謝。
2020/07/11
Ayumi Katayama
コーリー・スタンパー。あぁ、こういう人、すごく好きだ。️道路標識を読み、ドレッシングのラベルを読み、絵本カタログを読破し、ナショナル・ジオグラフィックとリーダーズ・ダイジェストをボロ紙に変身させ、デイバー医学事典を愛読した彼女がメリアム・ウェブスター社の面接でその生い立ちと英語に対する愛情をとうとうと語り最後に「わたしはただ、英語が大好きなんです。心底愛してます。」と訴えたその心は面接官にこう言わしめた。『英語にあなたほどの情熱をお持ちの方はなかなかいませんよ』と。
2020/07/25
aloha0307
アメリカ最古辞書出版社のベテラン編集者が、その内幕を綴る...英語という大海に程よい温度でどっぷり漬かったよ☺ 英語にも古語がこんなにあるのだね 公文書に使われたのは16世紀半ば(まだラテン語・フランス語が主流)。さらに、方言、新語、造語(肌色:nudeはどんな色?)では人間的な挿話が次々と☺ mansplain とirregardless の章はぐっと惹き込まれました✿ 本書の翻訳家の技量に脱帽です🗻 たくさん付箋つけたから、これを回収しなきゃ...さっそく再読です✿✿
2020/06/28
マッピー
辞書が好きなので、憧れをもってワクワクと読み始めました。三浦しをんの小説『舟を編む』でも、主人公たちは大変だけどやりがいがあり、楽しそうに辞書の編纂をしていたではありませんか。しかし、事実は小説よりよほどハードだし、お国柄なんでしょうか、自分の意見と違うものが記載されると抗議のメールが信じられないくらい大量にくるようです。例えば、汚い言葉が掲載され、語釈が書いてあると、「子どもがこれを読んで汚い言葉を覚えたらどうするのか!」って。語釈は社会の変化を敏感に反映しているらしい。もっと真剣に辞書を読もう。
2022/02/09
aloha0307
付箋つけた表現をおさらいしながら再読 EBITDAは金融・会計では基本のキ も著者からすると超難解だそうです。①teeny mealsly:小さい②hella=very③jackass:まぬけ④gobs:大量の⑤FTW=fot the win:絶対⑥disposition性質⑦take a back seat to:二の次⑧build-out:構築⑨galore:たっぷり⑩pander:迎合⑪ to a fault:極端⑫eschew:避ける
2020/07/04
感想・レビューをもっと見る