キャノン・フィストはひとりぼっち (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)
キャノン・フィストはひとりぼっち (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ) / 感想・レビュー
海猫
センテンスや文体がキビキビしているので一気に読めた。この本も著者らしくライトノベル離れした虚無的な空気感が独特。これ一冊でもまとまりあって満足できる内容だがキャノン・フィストはじめ他の特殊能力の活躍が読みたいので続刊に期待。
2014/01/13
半熟タマゴ
同作者の『僕の学校の暗殺部』が好きな人は好きになるはず。暗殺部よりかはアクが強くはないけれど。シリーズものらしいので続きに期待。
2014/02/04
T.Y.
人間の記憶を喰らう怪物[M・E]の跋扈するようになった世界。かつて殺人犯に両親を殺された少年・伊吹雪弥は頭に角のある転校生との出会いをきっかけに、[M・E]と戦う力を得る。家族がいて友人がいて仲間がいて、それでも共有できないものがあるがゆえの孤独――オーソドックスなテーマだが、それを体現するのが引き取り先である現在の家族にいささか馴染んでいない雪弥の姿(だからヒロインは義妹)。けれども、積み重ねた記憶は辛いものも含めて、きっと絆に重さを与える。しかし、文章がなく状況の分からない口絵には意義を感じないな。
2014/01/14
あだむ
「その記憶を取らないでください。それも僕の大事な記憶なので」――断言してもいい。深見真はまたしても傑作を産み落とした。「記憶喰らい」と言う生命体との死闘を描く異能力戦闘の中で、登場人物の過去や背負ったものの重さがしっかりと物語に生きており、科学に基づいた設定にも確かな説得力を持たせている。重厚感かつ疾走感溢れる戦闘シーンの情景は次々と頭に浮かんでくるし、主人公の雪弥が背負ったトラウマもまた物語の深度を増すエッセンスとして読者を没入させる。『僕の学校の暗殺部』や『疾走する思春期のパラベラム』に比類する傑作。
2014/01/11
サケ太
なんと、この作品は拷問シーンがありません。深見真作品でも、比較的読みやすい良作。重い過去を背負った少年が、少女と出会い、チカラを手にして、化物と戦う。というよくある設定なのだけど、面白い。『超高速』アクションは迫力抜群。『ひとりぼっち』である主人公の、過去、心理描写を読んでいると、その行動が、強い説得力を持つのは流石。他のキャラクターについては、これから掘り下げていくのだろうか。壁を一つ乗り越えた主人公がどう成長していくのか、次の巻も読みたい。帯の一文に惹かれたら、買っても後悔しないはず。
2014/01/09
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