健太さんはなぜ死んだか―警官たちの「正義」と障害者の命
健太さんはなぜ死んだか―警官たちの「正義」と障害者の命 / 感想・レビュー
しいたけ
警察の言い分が私には理解できない。健太さん25歳が授産施設での仕事を終え自転車で帰路についていた。拘りゆえの大荷物と中度の知的障害を記す療育手帳が入ったリュックを背負って。職質で呼びとめる警官の声は障害ゆえ耳に届きにくい。突然追われて大声を出されパニックに陥る。ウー、アーと意味のなさない言葉を叫び逃げ惑う。40人の警官、15台のパトカーに囲まれ両手錠に足も拘束され殴られる。そして心停止。これは私を含む一般市民を守るために警察が当然の義務として行ってくれたことだという。私は守られたのか。怒りで眠れないのに。
2017/10/17
tu-ta
9年近く前に似たテーマでブログを書いた。安永健太さんはなぜ死んだのか<< 作成日時 : 2010/08/02 17:20 >> https://tu-ta.at.webry.info/201008/article_2.html これは今年出た新しい本。藤岡弁護士から分けてもらった。津久井やまゆり園の事件にも言及している。新自由主義的な価値観の蔓延とこの事件は無関係ではないというのが著者の斎藤さんの主張。著者はそれだけで語っているわけではないし、それだけで語ると間違いもあるだろう、と思った。
2018/12/16
Tadashi Totsuka
2007年9月、佐賀市で中度の知的障害のある安永健太(当時25歳)さんは,自転車で帰宅途中に不審者と間違われて、警官たちに取り押さえられ殴られ、心臓麻痺?を起こして死亡した事件です。障害者であることに気づかず?警察と検察、被告人の弁護士により、警官は無罪とされました。殺してから障害者であると気がついたって?弱者切捨ての差別裁判です。
2017/08/08
minami
一見普通に見える体の大きい大人の男が不審な行動をして更に暴れたら、こうするのは間違いではない。見た目には障害などわからないのだから。保護者が責任を持つしかないだろう。他人はあなたの子の障害度合いなどわかるわけがないのだ。この場合、警察は一体どうすればよかったというのだろう?
2021/07/16
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