MASAHISA FUKASE
MASAHISA FUKASE / 感想・レビュー
PEN-F
森山大道や東松照明らと共に日本の写真界を世界に認めさせた孤高の写真家「深瀬昌久」の集大成とも言える傑作の中の傑作。深い闇、狂気の影、観るものを漆黒の世界へと引き摺り込むかのような畏怖の力。闇と影とを支配する異能の写真家の全貌が今ここに!
2023/04/17
チェアー
これはすごい写真集。深瀬の一生を追体験できる。彼の写真の中心には家族があったんだなと思う。家族になりたいのになれない、家族であったのにもうそうではない。そのさびしさかすべての写真に含まれているような気がする。「洋子」が収録されていない点も象徴的だ。傑作。
2019/03/05
saladin
深瀬昌久についてしっかり知ろうと思い、決定版と言われる本著を。発表作品を時系列順に整理した上で、深瀬が雑誌に寄せた撮影後記や手記を用いて、その制作意図や背景を読み取り、作品ごとに記した労作だ。個人的には、表紙にもなっている『遊戯-A GAME-』がインパクト大だった。既にある写真にピンや画鋲を刺してそれに毛糸を絡め、それを20×24インチの超大型ポラロイドで撮影したものという。観ているだけでも痛々しくて、まさに触覚にも訴えかけてくる作品だ。シュールレアリスムの影響を大きく受けているというのも興味深かった。
2024/09/14
ぱーこ
見るのに何時間もかかる内容の濃い本。 衝撃的で楽しかった。
2021/06/30
感想・レビューをもっと見る