困難な結婚
困難な結婚 / 感想・レビュー
さと
「結婚」について、哲学研究者というお立場から等身大のメッセージ。これまで色々な方の結婚観に触れてきたが、哲学的な捉え方や発信がとても新鮮だった。そもそもそんなに大事に捉えなさんな、的なメッセージに「結婚したくなるし、しちゃった人?は楽になる」だろう。理想を掲げて邁進しがちな婚活だが、そもそも理想を叶えるものではなく不完全な人間同士が切磋琢磨しあい楽しみながらあらゆることを体験していくものなのだ。というメッセージに頷くことしきり。婚活業界に身を置く私にとって改めてニュートラルな立ち位置を教えてもらった。
2016/10/24
コウメ
めっちゃ面白い内容だったし、自分自身が思ってた「結婚」っていうイメージが崩れた(笑)。「結婚してしまえばだいたい同じ」っていう内容は確かに〜ってめっちゃ思った。外では偉そうにテキパキと仕事しても家では「げふ〜」って言いながらビールを飲む男は同じっていう著者の意見は(笑)/結婚に条件とかつける人がいるけど、「貧乏ベース・病気ベース」が基本今より幸せになるために結婚するんじゃなくて病気とか貧乏の安全保障のため/良き配偶者の見極め方は「トラブル」とか「7つの挨拶(おはよう、いただきます、ご馳走様、
2020/05/25
テクパパザンビア
面白かった。ウンウンと納得しながら読んだ。来年で結婚30年を迎えるがもっと早くにこの本に出逢いたかった。『自分がどうすれば機嫌が良くなるか?』を考えて機嫌のいい夫婦でいられるように精進して行きます。
2016/10/08
mukimi
何を考えているか分からない人がいつも自分の傍にいて一緒に御飯を食べたり遊んだり、支えが欲しい時は抱きしめてくれる、その形の感動的なことは十分納得できた。でも、結婚は病める時貧しき時に一気に路上生活者に転落しないための安全保障という点はいまいちぴんとこなかった。結婚出産が、社会(男性同期)から遅れをとったりこれだから女には重要な地位は与えにくいと上司に思われる現状に悩む社会的地位のある女性の結婚への気後れには言及されない。結婚が仕事の肥しになったのは筆者が哲学専攻だったからでは?と煮え切らない思いは残った。
2016/12/18
ももたろう
これまた面白い本だった。内田さんによる結婚観は安心感がある。なぜかといえば、非常に現実的で若者特有の夢見がちな要素が一つもなく、内田さんの人生経験や哲学的な考察を経て確立されたものだと感じたから。この方はレヴィナスの研究者だから、非常に高度な哲学畑の人だと思いきや、俗世間の現代人の悩みに対してレベルを合わせてくれ、簡にして的を得た言葉でまとめている。内田さんの話が面白く惹きつけられるのは、色んな人生経験を経て、葛藤し、多くの書を読んできた人だからなんだろう。勉強になりました。
2016/12/14
感想・レビューをもっと見る